2000/07/03更新
今日のエッセイ
白熊

夏の暑い日には、鹿児島は天文館の白熊を思い出す。
暑い日には、白熊が懐かしい。
まさに、一昨日・昨日の暑さは、真夏のそれだ。

昨晩は仕事先のS嬢と、原宿に出かけた。
オープンキッチンのイタリアンレストランの、草分け的存在の店に入り、
恋愛論などをグラス越しに語り合っていた。
1時間くらい、二人だけの世界が続いただろうか。
そこへ、待ち合わせていた白熊広告社の一団登場。
一気にその場は、まるでショーパブにでもいるかのごとく、
イタリアレストランとは思えない盛り上がりとなった。
結果、気が付くと他に客は誰もいず、我々が最後の客として店をあとにした。

店を出て、隣のコンビニでは、何とワインが格安価格で売られていた。
どやどやと乱入し、酒の勢いも手伝って思わず3本も購入。
レジに持っていき、レシートを受け取ると、アルバイトのお兄さんが、
「すいません、間違えて一つコミックと打ってしまいました」。
かくして、CHATEAU CANTERRANE は、1500円のコミックとして、
レシートに記載されてしまった。

暑さで世の中みんな、ちょっとずれたような、白熊広告社的な一日であった。
さてこのワイン、味も白熊なのだろうか、ちょっと不安である。

*白熊広告社のことが解らない人は、回りの人に聞いてください。
随分前のホイチョイ・プロダクションの作品です。

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