2000/11/24更新
今日のエッセイ
パラパラ

僕の嫌いなモノの一つに、「パラパラ」がある。
いかにも日本的で、嫌な光景。
若者が、政治や経済界の古い体質、横並びの精神をを批判するくせに、
パラパラでみんなで同じ踊りを踊ることで安心感を覚えている。
問題なのは、「パラパラ」で盛り上がるのではなく、安心している点。
これは何なのだろうか?

ガングロ(顔黒)のお姉ちゃん達が勝手にやっているだけなら、
人ごとで「やりたいヤツだけやってろ」で良かった。
しかし、子供の世界にまで「パラパラ」が入り込もうとしている。
子供達に人気のアニメの主題歌にもパラパラが登場した。
まあ、確かに、僕の子供の頃にも「オバQ音頭」というのもあった。
しかし、時代が違う。
高度成長期は、みんなで同じ価値観を共有して、
日本の成長が個人の幸せに繋がるという時代だった。
今は、みんなが同じ価値観・同じ夢を追う時代ではない。
それなのに何故?

結局日本人は保守的で、なんだかんだ言っていても、
革新や変革を求めてはいないのだろうか?
先日の国会のドタバタは、今の日本社会の縮図なのだろうか?
それだったら、21世紀の日本も危ないなあ。

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