2000/10/26更新
今日のエッセイ
星降る夜

  雨上がりの夜道を車で走る。
  藁の臭いだ。

日本シリーズの開幕に間に合わせるように、稲の刈入れが、終わっていた。
空を見上げると、明るい月と、星。
高校時代、受験勉強をしながら、窓ごしに見上げた冬の星は、きれいだった。
そういえば、百武彗星を発見した、百武さんは、友人の企てで、
星がきれいな、鹿児島の天文台の、館長さんに就任した。
そんなことを思いだしながら、星を見上げていたら、
南こうせつの歌が、頭の中に流れていた。
「星降る夜は、部屋の明り消して、
静かに静かに、星のささやき聴こうよ。
ラジオ消して、レコード止めて、耳を澄ましてごらん
ほら聞こえて来るでしょう……………………」

結局、日本シリーズの第3戦は、巨人が一矢を酬いた。
勝負事には、白か黒かの色の違いはあるものの、
各々のチームに、星は降って来る。

星降る夜を、もう暫く楽しみたい。

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