2008/9/11

新米校長

新学期が始まりました。
私の夫は、今年から地元の公立幼稚園の校長として、150人の生徒と7人の教師を取りまとめることになりました。幼稚園は、満5歳以上の子供たちが小学校に上がる前の一年間を集団生活に馴染み、アルファベットや数字など基本的な学習をする場所です。夫は去年まで中学の教師でしたから、10歳も下の生徒たちを相手に奮闘することになります。

幼稚園、小学校、中学校、高校に通う子供たちは、新学期前の決められた日に学校に出向き、登録をします。ここの幼稚園では半日制(無料)か全日制(月220ドル)かの選択ができます。夫の最初の仕事は生徒をクラス分けする作業でした。小中高校では前年の成績などのデータがありますが、幼稚園は名前、性別と半日か全日の希望、ELL(英語を第二外国語とする生徒)の有無などの基本データのみ。更に、噂で聞いた“いい”先生をリクエストするツワモノの親の要望に応えながらパズルをはめるように、全員を教師のもとに入れ込むのは至難のわざです。その上で音楽と体育の教師のスケジュールを入れて、7クラスのクラススケジュールを週単位で組みます。

学校が始まる直前の週末、校舎内は休日を返上して働くスタッフでいっぱいでした。事務員は自分の子供も駆り出し学校の手引きや配布物の用意、用務員もカフェテリアの係員も最後のチェックにてんてこまいです。私は事務室で生徒全員の予防接種記録をシステムに入力し、子供たちは教室の飾り付けをする教師たちのお手伝い。学校内で働く誰もが、翌日やって来る子供たちが、気持ちよく初日を迎えられるように頑張っている、と思うと胸が熱くなりました。また同時に、当然のように準備ができた状態しか知らない人たちに、このことを知っておいて欲しいと思う気持ちでいっぱいになりました。

新年度初日、夫の部屋はなぜか「キティちゃん」だらけ。緊張する新米校長を気遣って、スタッフが忙しい中、飾り付けをしておいてくれたのです。


アメリカからのこそだて奮闘記


日本で大手企業の広報課長を務めているときに、アメリカ人の英会話教室の先生と結婚、渡米。日米の文化の違いに悩まされながら、子育てに奮闘中。

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