2008/8/28

4つのお弁当

7月に入って、次男の通うプリスクールから通知がきました。8月の中旬からランチは出さないようになるとのこと。プリスクールの方針で、スナックとランチは全員が同じものを食べる方が運営上都合が良い(子供たちが他の子のものを欲しがらない、など)とスクールが全部支給していました。次男はリュックも持たず、手ぶらで通学。長男がランチボックス(お弁当)を持っていくのを横目に、次男はいつも「僕はなぜ持っていけないの?」と聞いていたので、次男にとっては楽しみに違いありませんが、なぜ、今?という気持ちで園長に聞いてみました。

15年間続いた慣習をやめる理由は、スクールの財政状況を鑑みてということでした。昼食支給を止めることによって、食事準備の要員と食費をカットする、昼食の部屋を借りなくてすむことになるのだそうです(スクールはキリスト教会の一部を借りて運営)。一方でオイルの値上がりにより、食品、水光熱費も軒並み値上がりしています。保育料を値上げせずに運営を安定させるための苦肉の策、です。

次男がトイレトレーニングが終わる前に通っていた別のプリスクールでは、2年前に大きな経営危機に陥り、あやうく閉鎖に追い込まれるところでした。この場合は、保育料の未回収が主な原因だったと聞いています。子供相手だけに「保育料が未納だから明日から連れて来ないでください」とは言いにくいでしょう。

どちらのプリスクールも非営利団体です。公立学校のように国からの補助はありませんし、シーズン毎に何らかのファンドレイジング(資金集め)をしたり、必要備品の寄付を募ったりしていますが、それでも追いつかないのが実情のようです。

チョコレートもソーダも禁止。ポテトチップスは週に2回、クッキーは毎日一枚だけ。とスクールからの制限がありますが、どれも我が家のランチの基準と同じなので、大丈夫。これから毎日、家族全員のランチボックス4つを並べてランチ作りに励みます。


アメリカからのこそだて奮闘記


日本で大手企業の広報課長を務めているときに、アメリカ人の英会話教室の先生と結婚、渡米。日米の文化の違いに悩まされながら、子育てに奮闘中。

アメリカからの子育て奮闘記TOPページへ