2007/4/27

手抜き料理

去年の秋に「あ、うん」の呼吸で仕事を回していた同僚が辞め、その後任が3ヶ月で去っていきました。
膨大な仕事量と、個人情報を扱うだけにミスが許されず、気苦労が多い仕事。お給料もとびきり良いとは言えません。昇進、昇給を求めて次々と仕事を変えることが当たり前のアメリカで、やりがいにこだわっている人を見つけるのは、大変です。

さて、そんな事情で200人の人事、福利厚生、研修をボスと二人で切り盛りするため、私は少し長い時間を職場で過ごしています。長男の学校にボランティアに行くのもままならない週があります。
加えて、子供たち二人のスイミングクラスが週二回。フルタイムで働いているお母さんに比べるとまだ恵まれているのでしょうが、夕食はできるだけ手を抜きたい、抜かざるを得ない状況です。

無いものねだりの日本のお惣菜を恋しがっても仕方がないので、頭をひねります。
経済的に、簡単に。困ったときの我が家の定番は、「びびんば」。実は3色丼にキムチのたれをとろりとかけただけのものですが、夫が「びびんば」の貧乏版だね。と呼んだところから、子供たちも大好きな「びびんば」がたびたび我が家の食卓に登場することになりました。また冷凍の魚フライをオーブンで焼いたものとレタス、チーズ、サルサソースをタコスで巻いて食べるフィッシュタコスも好評です。さらに「スロークッカー」は私の大きな味方。前日の夜から材料を用意し、当日の朝に材料とソースを入れて、スイッチを入れるだけ。夕方には、立派に一品ができ上がっているほどで、おでんもスパゲッティもこれで手をかけずにできます。
スーパーに行けば、冷凍食品も缶スープもちょっと手を加えると食事らしくなるものがありますし、デリコーナーで揚げ物とサラダを組み合わせるのもひとつの方法です。
そして最後は、レストランのテイクアウト。疲れきった時にはここに落ち着きます。
どうやって手を抜くかが最近の課題になっているのは、主婦として恥ずかしい限りです。でも、週末には「ママのご飯は最高!」の一言を聞くために、頑張っているんですよ。


アメリカからのこそだて奮闘記


日本で大手企業の広報課長を務めているときに、アメリカ人の英会話教室の先生と結婚、渡米。日米の文化の違いに悩まされながら、子育てに奮闘中。

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