2006/1/12

里帰り−3

旅のルートや行き先での行事は、私の知り合いに会うことが基本になりましたが、同時に長男にも新しいこと、興味のあることを見つけるようにしました。

最初は、元の職場の上司と同僚たちとの集まり。懐かしい顔が20人近く集まってくれました。7年前、アメリカまで結婚式に駆けつけてくれた友人とそのお母さんとも再会。一緒に天満宮へのお参りに出かけました。長男はそこでの猿回しや池の鯉までも、珍しくて仕方なかったようです。

母親とは紅葉見物に出かけました。ちょうどシーズンの真っ盛りで、テレビでも競うように紅葉の中継をしていました。紅葉を「美」としてたたえる日本の文化はさすが!アメリカの「大雑把」に慣れてしまった私の心に、ぴりっときました。
いとこ達との再会も、長男にとっては、大切な思い出になったことでしょう。

関東に戻ってからは、長男の大好きなアニメの美術館を訪ね、帰りはロマンスカーの先頭席に座って、駆ける風景を満悦。
書ききれないことがまだまだたくさんあります。

それにしても、10日間でよくこれだけ動いて、たくさんの人に会って、買い物をしたものです。
長男は、旅の最初から使い捨てのカメラで、自分の視点で写真を撮って来ました。旅の途中、自分で綴った日記にその写真を貼り、自分で旅日記を作りました。「飛行機に乗った。日本まで十時間以上もかかる。ブラウニーが美味しかった」というような単純な文章ですが、写真と相まってなかなかの出来です。これは記念になりますよね。
彼は、アメリカに帰ってきた一週間後から、次はいつ日本に行くの?と言い続けています。とても良い経験をしたのだと思います。

私はと言えば、様々な状況から帰省できなかった時は「そんなもの」と諦めていたのですが、一旦「日本の匂い」を嗅いでしまうと、もう日本が懐かしくて懐かしくて、ホームシック。でも現実に戻って、次の帰省を目指して頑張るしかありません。

気持ち良く長男と私を送り出し、次男の面倒を見てくれた夫。そして何泊もお世話になり、しかも実家のように暖かく迎えてくれた友人夫妻に、大感謝。


アメリカからのこそだて奮闘記


日本で大手企業の広報課長を務めているときに、アメリカ人の英会話教室の先生と結婚、渡米。日米の文化の違いに悩まされながら、子育てに奮闘中。

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