2005/10/13

機械オンチ

戸籍謄本が必要となり、日本の母に取り寄せてもらうことにしました。
戸籍関係は、アメリカの大使館や総領事館では取り寄せができない、面倒な書類です。早急に手元に欲しかったので、申請用紙と委任状を母にFAXすることにしたのが、大変なことになりました。できれば、パソコンでワード文書を添付してEメールできたら良いのですが、母はパソコンは持っていません。
受信するだけでいいFAXのはずが、調子が悪く紙詰まりや文字が薄くて見えなかったり。2日間に渡り、何度もやってみましたが、うまくいきません。母は、下手に触って機械を壊したら大変、とどうもあれこれとボタンを触ることができず、電話からもストレスがたまっている様子が伝わってきました。
そこで、母の考えたことは、唯一薄く出てきた書類を鉛筆で辿る。これを役所に送り、あっと言う間に謄本を手に入れてくれました。どうやって鉛筆で辿った書類を正当化したのかは不明ですが、さすが、母。デジタルには弱いけど、アナログ作業は得意です。

この件でふっと思いだしたこと。夫の亡き父に、その地方でしか放送がなかった番組の録音を頼んだことがありました。楽しみにして夫と二人ビデオを見始めたら、欲しかった番組はほんの冒頭だけで、あとは父が見るチャンネルの番組、しかも5秒おきにチャンネルを変えているそのままが録画されていました。接続がうまくできてなかったのでしょう。楽しみにしていたビデオを見ることができなくて残念というよりも、夫と二人で顔を見合わせて笑ってしまいました。ちなみに自分の興味がある番組に出合わないと、5秒おきにテレビのチャンネルを変えるのは、夫も一緒。それなら、テレビを消したら、と私は思うのですが、それはできない癖です。親子ですねえ。

FAXもビデオも、今の世の中からすれば、もうアナログの域ですね。我が家の息子たちが成人する頃には、どんなものが開発されているのでしょうか。夫も私もそれについていけるのでしょうか?義父や母のことを笑っている場合ではないですよね、きっと。


アメリカからのこそだて奮闘記


日本で大手企業の広報課長を務めているときに、アメリカ人の英会話教室の先生と結婚、渡米。日米の文化の違いに悩まされながら、子育てに奮闘中。

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