2005/7/28

日本人友達

アメリカでしかもこの規模の町で、日本人の気のおけない友人を持つのはとても難しいことです。
本当に幸運なことに、私にはとても仲良くさせてもらっている友人がいます。私がこの町に引っ越すにあたって、共通の知り合いから紹介してもらったのですが、子供の年齢が近い、夫が同業種、しかも出身地がとても近い、ということからあっと言う間に近しくなりました。この友人と知り合ったおかげで、新しい土地で楽しいスタートを切ることができたのです。
子供たちを一緒に遊ばせる、という名目で、日本語で愚痴、世間話から子供の教育についてまで多いに語れるのは、私にとって最大のストレス解消にもなっていますし、この友人のおかげで大きなホームシックにもかからずに済んでいると言っても過言ではありません。

日本では、一般的にママ友達の関係はどんなものでしょうか?
私とこの友人の場合、家庭の都合を尊重しながらあっさりと、でも困った時にはお互いに助けあえる(助けてもらうことの方が圧倒的に多いのですが)関係がうまく保てていて、とても理想的だと思います。
この素晴らしい友人がいる私は、幸せものです。

大きな都市では「日本人会」や「日本人サークル」などがあるようですが、私は学生時代から、トイレや教室の移動は、女友達仲良く一緒に、というのが大の苦手。大勢の人と出会える楽しさはあるでしょうが、義務感や義理などの感情が先に立ち、うまくお付き合いできる友人を見つけるのが難しいのではないかとも思います。
実際、以前住んでいた都市で、年に一度ただ単に集まる「日本人パーティ」がありましたが、私も連れあいの夫も馴染めないまま。結局、夫の仕事関係で出会った日本人の友人と馬が合い、現在は家族ぐるみの付き合いへと発展しています。

ある時、夫から「アメリカで友達になった人たちと日本で出会っていたとしても、やっぱり友達になっていた?」と聞かれました。
私の答えは「もちろん」もし単に日本人の友人が欲しい、という気持ちだけだったら、どの友人とも長続きしていなかったと思うので。


アメリカからのこそだて奮闘記


日本で大手企業の広報課長を務めているときに、アメリカ人の英会話教室の先生と結婚、渡米。日米の文化の違いに悩まされながら、子育てに奮闘中。

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