2005/7/21

夢のハイブリッド車

約1年ほど前、全国チェーンのスーパーが、大改築に合わせてガソリンスタンドを併設しました。州道沿いで観光客にも目に付きやすい便利な立地です。しかも全国チェーンなので、値段も、他の店に比べるとかなり安く、地元だけでなく、州外のナンバーの車でいつも列ができています。
ところが、残念なことに、この煽りで個人経営の店が2軒店を閉めてしまいました。消費者の一人として、値段が安いのは嬉しいことですが、地元の人の経営する店が無くなるのはとても心苦しいものです。

ガソリンの値段は、日々1セント単位で変わっています。
国内でも開きがあるようですが、私の住む州では1ガロン(約3.8リットル)1ドル51セント(166円)。リットルに換算すると44円くらいなので、日本の124円に比べると随分安く思うかもしれません。ところが、アメリカには公共交通機関が少なく、どこへ行くのも自家用車なので、ガソリンの価格は家計に直接響きます。イラク戦争が始まる少し前から上がり始め、一時期は2ドルを越しましたが、最近ようやく落ち着いたようです。

夫の口癖は、原油には限りがある。(もちろんです!)ガソリンの値段がこれから下がることはないから、これからはハイブリッド車の時代だ!我が家も次はハイブリッドにしよう!
理屈はよくわかるのですが、そのハイブリッド車は車体価格が1.5倍する上に、未だ普及率が低いので、今の状況では故障したら3時間先の大都会まで持っていかなくてはいけないそうです。故障した車を、まさか3時間も牽引して行くわけにはいかないですよね。
実際には、この町でもハイブリッド車を何台か見かけるようになっています。

さて、ガソリンスタンドに追い討ちをかけるように、来年、人口1万人の小さな町に、全国チェーンの日曜大工の大型店舗がオープンする予定です。これにはやはり、地元の木材屋やペンキ屋などが大打撃を受けるに違いなく、便利に安く買えるようになる!という嬉しさの反面、このように歓迎する消費者が地元の店を駄目にしていくのだ、と申し訳なくさえ思います。

共存できるのが一番良いのですが。


アメリカからのこそだて奮闘記


日本で大手企業の広報課長を務めているときに、アメリカ人の英会話教室の先生と結婚、渡米。日米の文化の違いに悩まされながら、子育てに奮闘中。

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