2005/4/7

新聞

日曜日の新聞は単行本のように重たく、とても片手では掴めないほど。日曜日は夫が朝スーパーに出向き、ドーナッツと一緒に州で一番大きな新聞社の日曜版を買ってきます。多くて12紙面の地元の新聞とは大違いで、この新聞は社会、政治、国際、生活、家、仕事、旅などといくつもの分野ごとに8〜16ページずつ編集されています。挟み広告と合わせると、6センチを越すとても分厚いものになります。私の場合、この新聞を隅から隅まで全部読もうとするとおそらく次の日曜日までかかるので、つい簡単な生活や旅版をつまみ読み、という習慣がついてしまいました。

どっさり入っている広告の中に、毎週クーポンも混じっています。シリアル、お菓子、食品から日用品まで、メーカーが広告費を出し合って作っているパンフレットのようなもので、私は使いそうなものだけを切り取って財布の中にしまっておきます。またこの類のクーポンとは別に、スーパーが毎週出す広告にも目玉商品のクーポンがついています。主婦としては、売り出しの時を狙って、このクーポンを使えるだけ使って買うのが腕の見せ所。最初アメリカに来た頃には、そんな貧乏臭いこと恥ずかしくてできない、と思っていたのが、今は消費者が使うために企業が作っているものだから、と積極的に使っています。それにスーパーの買い物中にクーポンを手に商品を確認したり、レジでどっさり出している人も少なくありません。クーポンを整理する小さな専用ファイルまで販売されていて、多くの人がクーポンを利用していることがわかります。

平日の新聞は、中学生が毎日元気に走りながら(前庭にぽーんと投げることはせずにお行儀よく)新聞受けに入れてくれます。内容はとてもローカル、そして無理せずに読めるちょうどいい枚数です。昨年の映画撮影の時には、毎日一面が撮影の話題だったのには閉口しましたが、小さな町の新聞としてはそれも許されるのでしょう。

それにしても懐かしい日本の新聞。匂いが違うと思うのは私だけでしょうか。インターネットの活字では満足できず、母からの荷物に入っていた一枚の新聞を、夢中で読んでしまいました。


アメリカからのこそだて奮闘記


日本で大手企業の広報課長を務めているときに、アメリカ人の英会話教室の先生と結婚、渡米。日米の文化の違いに悩まされながら、子育てに奮闘中。

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