2004/7/29

信号の少ない町

この町で信号があるのは、ダウンタウンだけ。しかもたった4つ。ということについ2,3日前に気がつきました。引っ越してきてからの2年間、何も考えずに運転していたことになります。

比較的、交通量が多くても信号がない交差点は、4方向一時停止のサインがあり、どの車も一時停止し、早い順に発車します。同時に止まった場合は、目を合わせてお互いに「お先にどうぞ」の合図を送ったり、手をひらひら振って先に相手を通してあげることもあります。
少し変わったところでは、三叉路で右折する車は止まらずに通行していいけれど、直進、左折は一旦停止、というのがあります。ちなみに、アメリカでは車が右側通行です。3方向から車が出会う上に、速度を落とさず右折する車もあり、とても複雑です。
さらに、イギリスに良くある「ラウンダバウト」もユニークです。1年ほど前にこの町に作られたのですが、信号無しで4方向からの車を合流させて捌く仕組みです。夏場は慣れない観光客が増えるだけに心配していたのですが、大きな事故も起きず、うまくいっているようです。

アメリカで車の運転をし始めて早6年。アメリカと日本でマナーが違うと思ったことがいくつかあります。
ここでは、平地に駐車する時はサイドブレーキを引かない。ウインカーをあまり使わない。横断歩道では歩行者がいても、ほとんど止まらない。逆に単車を見かけることがほとんどなく、右折時の巻き込みをあまり心配しなくてもよい。などなど。そんな運転をしては、免許がとれないばかりか、事故だらけになりそうですが、何とかなっているのが不思議です。
それと「歩行者優先」なんてとんでもない。車が歩行者よりも優先されているのではないかと思うほどです。
長男には、どうやって安全に道を渡り、歩道を歩くのか、口が酸っぱくなるほど繰り返し教えています。彼が高校生になった時に、歩行者の気持ちを忘れずに運転して欲しい、と思うのはちょっと早すぎますか。


アメリカからのこそだて奮闘記


日本で大手企業の広報課長を務めているときに、アメリカ人の英会話教室の先生と結婚、渡米。日米の文化の違いに悩まされながら、子育てに奮闘中。

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