2004/7/22

ベビーシッター

夏の間、夫は比較的休みが取れるのですが、その夫も仕事に出る場合は、ベビーシッターに来てもらっています。
日本では馴染みが薄いベビーシッターですが、こちらでは、コミュニティカレッジで中・高校生が「How to baby-sit」のクラスを受けるほど、一般に普及しています。親が子供を連れて行けないパーティや食事に出かける時、子供に内緒のクリスマスの買い物をする時など、お小遣い稼ぎの中・高校生が大活躍します。

ベビーシッターは、プリスクールやデイケア(保育園)とは違っていて、個人間の取り決めです。家に来てもらって子供たちの面倒を見てもらい、また家人がいない時に留守を任せることになりますから、絶対に信頼できる人でなくてはいけません。
我が家がこの夏お世話になっているのは、友人の娘で、将来は小児科の看護婦になると決めている高校生です。子供の扱いに慣れていて、なかなかのしっかり者。安心して任せています。

日本は政府によるプランで、低年齢児保育の充実が上がっていますが、この問題はアメリカも同じで、職場でも良く聞く話題です。特に2才児以下は、信頼できるベビーシッターが見つからない、保育園にも空きがない、という理由で仕事を離れている人は少なくないそうです。違う点は、アメリカでは日本と違って、政府の対策がないことでしょう。少し話が飛びますが、日本の同プランで策定予定の小児救急医療の整備や高校・大学進学の経済的負担軽減も、こちらでは基本的な考えが違っているのです。保険があって治療費が払える人はERに行けばいいし、学費を払ったりローンを組める人が学校に行ける、というのが、残念ながら一般的な考えのようです。

家族のことがわかるようになってきている次男は、仕事から帰ってきた私の顔を見て、にっこりと笑い、嬉しそうに足をぴょんぴょんと跳ねます。長男は私に付きまとって、午前中のできごとを一所懸命説明してくれます。
私の存在をこんなに無心に喜んでくれる存在。二人を膝に乗せ、一緒にいなかった時間を取り返すために、ぎゅっと抱きしめます。


アメリカからのこそだて奮闘記


日本で大手企業の広報課長を務めているときに、アメリカ人の英会話教室の先生と結婚、渡米。日米の文化の違いに悩まされながら、子育てに奮闘中。

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