2004/7/9

学校を巡って、リコール騒動

長男が秋から通う学校区は、来秋から小学校が大きな組織の変更をすることになっています。
今年まで、校区にある3つの小学校には、地区ごとに幼稚園から小学校6年生までが通っていました。ところが今年に入って、近年の予算削減の影響で、教育委員長が大胆にもそれぞれの小学校を学年別にする、ということを提案。教育委員会の役員会で決議されたのですが、その決議に不満を持つ市民が、賛成をした役員4名をリコールするという騒ぎにまで発展しました。

学年別になると、幼稚園だけの学校、1年生から3年生まで、4年生から6年生までと3つの学校に分けられます。幼稚園だけになる校舎には、教育委員会も引越しをする予定です。教育委員会は、このしくみにすることによって、教材の共有化や教員同士のコミュニケーションを良くし、また人員削減にもなるため、1億4千万円の経費削減に繋がるとしています。
逆に決議案反対派からは、複数の我が子供を別の小学校に通わせる場合、自宅から離れたしかも複数の地区の小学校に通わせるので、送り迎えが大変になる。送迎バスの時間がまちまちになり、時間の無駄になる。また昨年改築し、見晴らしのいい校舎に教育委員会が引っ越すのは納得がいかない、改築は子供たちのためだったはず。何より、提案から決議までの期間が短く、親にじっくりと検討する時間を与えなかった。などの不満が爆発しました。

もちろん子供たちが、地区にある近くの学校に行けることが一番いいのですが、予算の少ない教育委員会の現状を考えると、私はこの決議案は仕方のないことではないかと思います。それに、決議が気に入らなくて、役員をリコールするのはちょっと矛先が違うように思うのです。

リコール投票は昨日が締め切り。
異例の52%の有権者が投票し、結果はリコール不成立となりました。

6年生が中学校から小学校に移った時もそうでしたが、子供たちの意見が全く見当たりません。当の本人たちはいったいどう思っているのでしょうね。


アメリカからのこそだて奮闘記


日本で大手企業の広報課長を務めているときに、アメリカ人の英会話教室の先生と結婚、渡米。日米の文化の違いに悩まされながら、子育てに奮闘中。

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