2004/5/13

出産費用あれこれ

次男を出産して3ヶ月。
入院時の請求書がようやく落ち着いてきました。
日本では、保険のしくみがわかりやすいので、退院時に清算することができますが、アメリカは、星の数ほどもある保険の種類によって規定が違うので、まず最初に、病院が保険会社に費用請求をすることになっています。この手順は普段クリニックにかかる場合も同じです。
保険会社は、病院からの資料をもとに適正な額に調整した上で、病院に負担分を支払います。その後、病院が患者に残りの負担額を請求する手順です。薬や検査を含めて、医療費に日本のような統一した基準がないので、医療施設や薬局によって値段がまちまちになります。負担額を抑えたい保険会社が、そういった医療費を均し、交渉をしてくれるというわけです。

さて、私の場合。
出産後に妊婦検診の総額を請求する「マタニティアカウント」で、4,200ドル。〜1回15分の検診が200ドル! 2泊3日の入院と手術で、9,000ドル。この料金にはさすがに驚いて、明細書を病院から送ってもらいました。〜入院中に処方されたビタミンや痛み止めが一錠3〜4ドルもするのには、またまた驚き! 次男の入院中のケア(お風呂一回と検温にきた程度。私の部屋で一緒に寝ていたのに)に950ドル。さらに、小児科医の手術立会いと入院中の検診(一日一回)で500ドル。出産した3日間で計14,600ドル、およそ160万円請求されました。途中で受けた血糖値やトリプルマーカーの血液検査、超音波検診は別料金。超音波は1回300ドルくらいだったでしょうか。
アメリカの医療費がいかに高いかがわかります。クリニックに行った後、ポストをチェックする時にはいつもどきどきしてしまいます。

今回の出産に関わる医療費は、夫の会社が加入する保険のおかげで、1,600ドルほどになりました。保険さま、さまです。
ちなみに、普通分娩の場合も保険が負担してくれますが、妊娠中に保険に入るのはとても難しいようです。保険がなく、検診費用を浮かせるために出産のその時だけ、病院に駆け込む人も多いとか。
出産という大イベントは、身体だけでなく、家計も大変です。


アメリカからのこそだて奮闘記


日本で大手企業の広報課長を務めているときに、アメリカ人の英会話教室の先生と結婚、渡米。日米の文化の違いに悩まされながら、子育てに奮闘中。

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