2004/4/22

家を買う−その3

季節は晩秋。夏がピークになる売り物件はすっかり少なくなってきました。
毎週金曜日に、新聞の不動産広告を趣味のように見ていた夫が、「これどこだろう」と突然電話をかけ始めました。新聞にはFSBO(For Sale By Owner)と、不動産屋を通さずに新聞に10行ほどの広告を出して家を売る人も大勢います。自分で売れば、不動産屋の手数料を省くことができるからです。夫はその中の一つに電話して住所を確認、翌日、家を見に行く約束までしてしまいました。
場所は、静かな高台に坂の町には珍しく平地で、家の前にも後ろにも大きな庭。息子たちが駆け回る場所がたっぷりあります。家の中は、床張りのフロア、暖炉、おまけの屋根裏部屋まであって、何より住んでいる人が手を入れ、家を可愛がっているのがよくわかりました。
夫も私もピンとくるものがあり、その後すぐにオファー。手続きは不動産屋が仲介をしないだけで、一緒です。ローン会社の人が間に入って、書類関係も揃えてくれ、インスペクションを経てとんとん拍子に話が進みました。
そして最初にこの家を見てから3ヶ月で引越しに至ったのです。
あれほど、たくさんの家を見て心に響くものがなかったのに、この家は足を踏み込んだ途端、「ここだ!」と感じるものがありました。相性なんですね。

アメリカで家を買うのは、日本のそれとちょっと感覚が違うように思います。
こちらでは最初に買った家に一生住む人は、まず、いません。収入やライフスタイルによって家を買い換えることが多いようですし、地域によっては、どんどん値上がりする家を投資のひとつと考える人も少なくありません。頻繁な転職や転居もそういったことに影響しているのでしょう。

家探しはまず「環境」から。家自体が少々古くても、自分たちで追々好きなように補修していくのがこちらのやり方です。春になると、今年の夏はどこをいじるの?と聞くのが挨拶の替わりになるほどです。友人に言わせれば、「お金があれば時間がない、時間があってもお金がなくて一度にできないものよ」。なるほど。
我が家もやりたいことがたくさん。うちは後者です。
そのうち追々、ですね。


アメリカからのこそだて奮闘記


日本で大手企業の広報課長を務めているときに、アメリカ人の英会話教室の先生と結婚、渡米。日米の文化の違いに悩まされながら、子育てに奮闘中。

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