2004/4/8

家を買う−その1

人生で一番大きな買い物をしました。「家」です。

なにしろ夫も私も初めての経験なので、実際に不動産の仕組みを勉強しながら、ようやく我が家の購入に辿りついたという感です。

家を探し始めてまず最初にしたのは、ローンを取り扱う会社に行って、私たちがどれだけのローンを組めるかを確認したことです。審査は年収が基本。それに、クレジットリポートと呼ばれる借入金の状況を加えて審査されます。これは、例えば車や学生ローン、クレジットカードなど、どんなローンをどれだけ抱え、支払いがきちんとできているかを総合的に審査されたものが、ポイントで表示されているものです。クレジット王国のアメリカだけに、このレポートはとても重要です。我が家は、担当者が驚くほどの高ポイントをもらい、審査後、すぐにローンの限度額を保証されました。

さて次に、この小さな町ではかなりのシェアを持つ不動産屋を訪ねました。

新聞の広告だけではわからない立地条件や環境などは、やはり専門家に聞いたほうが良いと思ったからです。

ちなみに、アメリカの不動産取引業者は、不動産会社に所属しながらも、個人業です。

自分の受け持つ物件が売れた場合は、家の持ち主から販売価格3%の手数料、買う側の代理人となり売買が成立すれば、購入者からやはり3%を手数料として受け取ります。その上で、所属する会社には収入の何パーセントかを支払い、自分で広告を出し、またその他諸々の経費も全て自己負担。州の免許試験をパスするための勉強も一苦労らしいですし、大きな取引をして手数料をしっかり稼ぐことができるようになるまで、結構大変な職業なのだそうです。

私たちの担当になった女性と、何件も物件を見に行き、また自分たちで町をドライブしながら探しました。不動産屋の看板が庭先に立てられる前に、水面下で交渉が始まっているものもあるらしく、空き家らしき家を見つけて担当者に尋ねるのも大切な作業でした。

そして、やっと妥当な価格と私たち家族に合ったつくりの家を発見。家探しを始めて半年後、去年の今頃の話です。


アメリカからのこそだて奮闘記


日本で大手企業の広報課長を務めているときに、アメリカ人の英会話教室の先生と結婚、渡米。日米の文化の違いに悩まされながら、子育てに奮闘中。

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