2003/11/6

盗難車で銀行強盗

駐車場に車を止めていて「さあ、行こう」と思ったら、車が忽然と消えていた。なんて、あまり起こりそうにないし、起きてほしくないことです。

ボランティアをしている中学校で、事務室長が昼食に出かけようと、朝、車を駐車した場所に歩いていったところ、車がない。あまりに不思議なことなので、同僚にも来てもらって、もう一度駐車場をぐるりと探したけれど、やっぱりない。〜私がスーパーの駐車場で、どこに車を止めたのか忘れてしまって、ショッピングカートをずるずると押しながらあっちこっち探し回るのとは、ちょっとわけが違っています。

彼女の車は、数時間後にほんの5分ほど先の路上で見つかり、
そして、同じ日の午後、ダウンタウンの銀行で強盗事件が起きました。

本当にびっくりする出来事ですが、銀行強盗の犯人は、中学までやってきて車を盗み、その足で銀行強盗をしたのです。逃走する際には、車がうまく始動せずタクシーを使ったようで、車は放置され、彼女にとっては幸運にも車が当日見つかったとのこと。

FBI(連邦捜査局)が捜査のために、彼女の車を一週間ほど拘束し、今日ようやく戻ってきました。事件はFBIの責任ではないのですが、犯人に壊された鍵(エンジン)の差込口は修理されないまま。指紋採取のために外されたバックミラーは修理不可能。ドライバーを使ってエンジンの始動と停止をしなければいけない上に、車の保険が限られていて、修理は自己負担です。
犯人は、今だに捕まっていません。

彼女の場合、この時期珍しい暖かさに、ほんの少し窓を開けていたところ、そこから車のロックをはずされたそうです。
小さな町なので、みんな安心しているのでしょうか。私は危ないなあと思いながら見ていますが、夏に車の窓を開けたままにしたり、エンジンをかけたまま車から離れる人が少なからずいます。
もちろん、子供を残したまま車を離れるのは、絶対にしてはいけないこと。子供を乗せたままの車の盗難事件が、他の州で起こっています。

今回の事件はとても極端な例ですが、みなさん、気をつけてくださいね。


アメリカからのこそだて奮闘記


日本で大手企業の広報課長を務めているときに、アメリカ人の英会話教室の先生と結婚、渡米。日米の文化の違いに悩まされながら、子育てに奮闘中。

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