2003/5/22

マイノリティとして

先日、学校の事務室でボランティアをしていた時のことです。
ある女子生徒が「ねえ、そこの小柄な人!中国人か韓国人か知らないけど!」と両手を振りながら、カウンター越しに私に呼びかけてきました。私が、電話対応の用件が終わり、振り返った時にはその生徒はもうそこには居ず。後で聞いたところ、生徒の呼びかけを聞いたある事務員が出て行き、「もしあなたが、Mrs.○○(わたし)のことを呼んでいたのなら、名前で呼ぶべきでしょう。それに手を振って私たちを呼ぶのはもってのほか。きちんとMrs.○○に謝るまで、事務室での対応はできません。」と言って出て行かせたそうです。彼女の鮮やかな裁きに、心の中で大拍手を送りました。学校ではスタッフも生徒も、名札をしていませんから、生徒が週に二回しか居ない私のことをよく知らないのは当然です。でも見えるがまま「小さなアジア人」と面と向かって呼ぶのは、あまりの礼儀知らずですよね。そして、例えばわたしがドイツ人だったら、彼女はなんと呼んだのでしょうか。

友人(メキシコから移民のアメリカ人)は自分の子供を小学校に迎えに行った時、ある子供が「ヒスパニック(中南米人)に白人の子供か、これは面白い。」とわざわざ言いに近寄ってきたのだそうです。「ちょっと悲しかったわ」彼女は、礼儀知らずな言い方をされたことに加えて、その小学生がそういった人種差別的な視点で物事を捉えたこと、つまりその親も同じような考え方を持つのであろうということに対して、残念そうにしていました。

また、パキスタンからの友人は、ドライブスルーのコーヒーショップを開いたほんの数週間後に、深夜に店をトラックで大激突して逃げられ、大損害を被りました。犯人は捕まらず。

こんなことはわたしの知り合いの中でも、あちこちで聞く話です。
世界中の人々にオープンなイメージを持つアメリカですが、やはり人種に対する固定観念や差別的な視点によって、傷つき、悔しい思いをする人たちも大勢いるのです。
そういった話を聞くたびに、大切なのはそういった経験をする私たちが、自分たちの子供、次の世代を強くまっすぐに育てることだと、私は強く思うのです。


アメリカからのこそだて奮闘記


日本で大手企業の広報課長を務めているときに、アメリカ人の英会話教室の先生と結婚、渡米。日米の文化の違いに悩まされながら、子育てに奮闘中。

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