2003/3/27

60年経っても


夫が「Band of Brothers」という物語のDVDを同僚から借りてきました。舞台は約60年前の第二次世界大戦で、米陸軍第101空挺師団(パラシュート部隊)がヨーロッパを戦った物語です。主だった登場人物はすべて実在し、兵士の日記、手紙や生存者の取材をもとにまず本が出版され、ベストセラーに。その後、昨年HBOというテレビチャンネルで、テレビ向けに短編映画シリーズ化されたものです。奇しくも、現在イラクで奮戦する第101師団の大先輩たちの実話です。普段は戦争、戦闘ものは苦手なのですが、現在の情勢もあり、映画に引き込まれるように見てしまいました。
うまく脚色されているのでしょうが、地上戦の様子は特に生々しく、この映画と同じようなことが現在イラクで行われているかと思うと、何度も「これでいいのか」という思いに駆られ、胸が痛くなりました。
同時に、60年経った今も、己の平和を求めるために人と傷つけ合わざるを得ない戦争が、同じように繰り返されているという事実を思い知らされ、とても寂しくなりました。

メディアによれば、アメリカ在住のイラクからの移民も現地のイラク市民も、アメリカがフセイン政権を打倒し、自由を得るための戦争に踏み切ってくれた、とアメリカの決断を大歓迎していると伝えています。本当なのでしょうか?
イラクで、実際の被害に加えて、爆撃音や戦闘ジェット機の音、砲撃の光を毎日聞いたり見たりする人々はこの戦争をどう思っているのでしょうか、そういった環境で暮らす子供たちの様子はどうなのでしょうか。そういった話をほとんど聞いたことがないように思います。当事者の国では、ニュースと言えども一方的な視点に偏りがちなのではないでしょうか。

戦争そのものは、醜く悲しく絶対に起こって欲しくなかったことですが、それぞれの国のために一線に立つ各国の兵士たちを非難することは、わたしにはできません。彼らにはどうか無事に家族のもとに戻って欲しい。そして戦場に住む市民に一日も早く穏やかな生活を、という気持ちでいっぱいです。


アメリカからのこそだて奮闘記


日本で大手企業の広報課長を務めているときに、アメリカ人の英会話教室の先生と結婚、渡米。日米の文化の違いに悩まされながら、子育てに奮闘中。

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