2003/3/20

国のために戦う人たち


3月17日、ブッシュ大統領がイラクのフセイン大統領とその息子たちに対して、48時間以内の国外退去とさもなければ攻撃を開始する旨の勧告を出しました。国連安全保障理事会の採決を押し切ってまで進めた、覚悟の戦争が目前に迫ってきています。

わたしの友人の夫は、国家防衛軍の予備隊(リザーヴ)として月に一度、週末に訓練に参加していましたが、召集がかかり、2月上旬から米国内の基地に待機しています。数日中には戦地へ出向くとのこと。彼の本職は小学校の校長です。約1年間本来の仕事から離れ、学校を去るその日に教室をひとつずつ回って、子供たちに事情を説明したのだそうです。法により、軍の任務で本職を休職する場合は、復職した際に全く同じか同等の職務に就くことができるとのことですが、彼に1年間のブランクは残されます。3人の子供と妻を家に残していく彼の寂しさ、そして残される家族の不安は、わたしには到底、計り知れません。

米国には陸・空・海軍、各州の国家防衛軍が置かれています。そこで任務に就く人にとって、軍は医者、弁護士、エンジニアなどと同じく「仕事」で、「国」という上司には逆らえないのです。
イギリスの議員が議会の決議(戦争支援)に納得ができないと辞職をしました。その潔さにはこちらも気持ちが良くなったほどです。反対に、軍の所属兵士たちは一様に「やるしかない」と言っています。「戦えない」と辞めてしまうのは、様々な状況から難しいのかもしれません。

義父は、予備軍に所属し、2度の大きな戦争に駆り出されました。第二次世界大戦で日本を相手にしたことについて「個人を憎んでいるわけじゃなくて、国のために働かなくちゃいけなかったんだよ。風に逆らうことはできなかった。」と以前に話してくれました。また「俺が3人の息子の分も海軍で働いてきたから(お願いだから軍には参加しないでくれ)」という義父の言葉で、夫は若い頃、軍に登録することを止めたそうです。戦争の悲惨さを知る、義父の静かな強い説得でした。

戦争は絶対に起こってはならない。と強く思います。
どうかどうか、平和的な解決が行われますように。


アメリカからのこそだて奮闘記


日本で大手企業の広報課長を務めているときに、アメリカ人の英会話教室の先生と結婚、渡米。日米の文化の違いに悩まされながら、子育てに奮闘中。

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