2003/2/20

中学校でボランティア


息子がプリスクールに行く時間に、ボランティアを始めました。
家でひとり、好きな音楽をかけながらインターネットをサーフするのは、この上ない贅沢なはずなのに、せっかくの時間がもったいないと思うようになったのです。

場所は、我が家から500mほどの中学。事務室でコピーをとるくらいでよければ、歓迎です、と言われ、週に二回の午前中に通い始めました。
ふたを開けると、教師に依頼されるコピーはほんのわずかで、窓口と電話の対応でとんでもない忙しさです。

窓口には生徒や保護者が一時外出、忘れ物などさまざまな用件でやってきます。生徒を呼び出すためには、一件ごとに教室に出向き教師を通じて知らせます。中学はクラス担任制ではないので、生徒は自分がとる授業の教師の教室へ移動しなければなりません。移動時間は4分。休憩時間終了直後には、生徒が次の授業への遅刻メモをもらうために窓口に殺到します。名前を、同じ発音でも綴りを微妙に変えるのが、名付けのトレンドらしく、「名前を早く正確に書くために」わたしが一番あせる時間帯です。
また、保健室の役割も果たす事務室には頭痛やけがの生徒が助けを求めてやってきます。生徒数500人を超える学校ですが、看護士は高校とかけもちで常駐しておらず、事務員が初期処置もします。そのために事務員はCPRと呼ばれる応急処置の資格もとらなくてはいけないのだそうです。身体の異常を訴え、事務室に現れる生徒の顔ぶれがあまり変わらないのは、日本で生徒が保健室に駆け込むのと同じ現象かもしれません。

電話で保護者から生徒への伝言も多く、その都度教室にメモを持って出向きます。行方不明だった犬が帰ってきた、誰それと一緒に帰っていいなど。「?!」と思うこともよくあり、日米の学校に対する考え方は大きく違うのではないかとも感じています。

毎回4時間、人と係ることの楽しさを実感しながら、将来息子がお世話になるであろう学校のシステム・行事などを勉強させてもらうボランティア。息子と公園をはしごして疲れるのとは少し違った疲れと充実感で、いつもリフレッシュして息子を迎えに行きます。


アメリカからのこそだて奮闘記


日本で大手企業の広報課長を務めているときに、アメリカ人の英会話教室の先生と結婚、渡米。日米の文化の違いに悩まされながら、子育てに奮闘中。

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