2002/11/21

みんなの学校

アメリカ中西部のある都市で教師のストライキが続行中、今日で9日目です。
1100名の教師が一斉に校舎からいなくなり、授業が無くなるなんて想像しがたいですよね。

さて、このストライキの争点は3.5%の賃上げ要求と教育委員会による健康保険の負担額を引き上げること。健康保険料金が60%値上げされ、教師の個人負担が数百ドル単位で増えたにも係らず、教育委員会は25ドルの負担上乗せ、という「冷遇」に教師が一致団結してストライキに至ったようです。
もともと健康保険料金が一挙に1.6倍に値上げされた状況は、いったい何なのだろうと首を傾げたくなりますが、これはアメリカの最も納得できない医療の分野のこと。
このストライキで中学校4校、高校3校は閉鎖中。21ある小学校は非常勤教師で開校。
さらに事態に対応するための緊急非常勤教師は、病欠や学会出席の教師を補充する通常の非常勤教師の3倍の報酬、というところがまた教師側の怒りをかきたてているようです。また教育委員長は、緊急非常勤教師の名前を公開することを固辞して、地元放送局から、公的事業の情報公開を拒んだと裁判に訴えられています。

もうひとつ、学校にまつわる話です。
新聞によると、わたしの住む州のある学区の中学では、教師の1/3がやる気がないと校長先生がSOSを発信中とか。紙の帽子を作るのが社会科の授業だったり、英語の授業でセサミストリートを見たり、といったことが重なり、生徒や親からは「小学生じゃないのに」と文句がでているそうです。同時に教師からは、生活レベルが低い地区で教育に熱心だとは言い難い、もっと地域や家庭の協力が必要だと言う声もあります。学校の評価は州平均を大きく下回っていて、現在の6年生が8年生時に受ける学力テストで、あるレベルに達しなければ閉校になることが決まっているとのこと。

自分の子供をできる限りレベルの高い学校に入れてやりたいと思うのは、親心ですし、お世話になる教師には、気持ちよく働いてもらいたいと思うでしょう。
近い将来、子供を教育を受ける場に送り出す親としては、簡単に聞き流せない問題です。


アメリカからのこそだて奮闘記


日本で大手企業の広報課長を務めているときに、アメリカ人の英会話教室の先生と結婚、渡米。日米の文化の違いに悩まされながら、子育てに奮闘中。

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