2002/8/15

ベースボール

主人の実家のある町には、プロ野球チームがあります。ルーキーリーグ。日本でもお馴染みの大リーグの下のAAA、AA、Aのそのまた下になる新人選手がプレイするチームです。

4千人も入ればいっぱいになる球場に、地元の人たちが椅子に敷くクッションを手に、三々五々と集まってきます。入場料は5ドル、どの試合にも入れる回数券だと一試合3.75ドルになります。年間指定席は折畳式の椅子で、自由席のベンチに比べると座りごこちはよさそうです。外野席はありません。
ピーナッツやクラッカージャックなどのスナック、飲み物を売りにくる売り子二人は、5回裏の曲「YMCA」に合わせて走り、踊り、バック転のサービス。7回裏にはお決まりの音楽「わたしを野球に連れて行って」がかかり、スタンドの観客は立ち上がり、一緒に歌い、足腰を伸ばします。
また毎試合「ビール打者」が決められ、この選手がヒットを打つと売店のビールが半額の1ドルになります。ヒットがでれば、売店へと走る走る!そうでなければ、大きなため息が球場に響きます。

何といっても小さな町なので、球場で知った顔に会うことも多く、野球を見ているのか世間話をしにきているのかと思うこともあります。でも地元チームのチャンスがくれば、足踏みをして応援し、大きな声の野次が飛びます。トランペットや大きな旗はないけれど、球場の観客全員が応援団なのです。
わたしはこの球場の雰囲気が大好きで、実家に戻るたびに何度も球場に足を運びます。

選手たちは、いつの日か上のチームにあがることを夢見て、必死で頑張る高校生から20代前半の若さです。試合が終わると、スポーツバックを肩にユニフォームのまま、観客と同じ通路をバスへと急ぎます。小さなホテルに泊まり、バスで移動し、リーグ地区内のチームと試合をしてシーズンをこなします。シーズンオフにはアルバイトをしないと生活が大変だとも聞きました。

今朝の地元新聞には、ある選手の成績がこのまま良い調子だと、上のチームにあがれそうだという嬉しいニュース。そしてその横には年棒何億ドルも稼ぐ大リーグの選手たちのストライキで、8年前と同じくワールドシリーズがないかもしれないという記事。
なんとも言えない複雑な気持ちになりました。


アメリカからのこそだて奮闘記


日本で大手企業の広報課長を務めているときに、アメリカ人の英会話教室の先生と結婚、渡米。日米の文化の違いに悩まされながら、子育てに奮闘中。

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