2002/5/9

名前を呼ぶこと、覚えること

米国では公式の場合を除き、誰かを名指すときには名字ではなく、名前を使います。
公園や図書館で出会って挨拶をする時、子供が一人だとまだ何とかなりますが、それが二人、三人そしてその母親の名前も一度に覚えるのは、大変です。その上、発音もLとRがややこしかったり、未だに耳慣れない英語名の難しさと記憶力の低下を実感。更に、話が弾むと他の家族の名前も出てくるし、「お願い、家族構成を紙に書いて〜!」と思うことも多々あります。もちろんそんなことは言えませんから、家に帰ると忘れないうちにすぐに手帳にメモ。子供の年齢も一緒に書き留めます。
でもその手帳を開けて、もう一度見ることは少なく「顔はわかるけど、名前が出てこない!」ということになり、遊んでいるうちに子供の名前を呼ぶのを聞いて、思い出すことになります。

息子の1つ年上の仲の良い友達は私のことを「○○ちゃんのおばちゃん」ではなく、きちんと私の名前で呼びます。最初は随分年下の子供から名前を呼ばれて、背中がこそこそするような恥ずかしい気持ちになっていましたが、慣れると大丈夫。そんな小さな子が何となく大人びて見えるので不思議です。ひとつ気づいたのは、大人より子供のほうが私の名前をすらすらと言えるということです。外国人の名前という先入観でなく、語彙のひとつとして頭に入るのかもしれませんね。
息子には名前を呼んで返事をする遊びの中で、夫と私の名前を覚えさせようとしていたのですが、この友達の効果は絶大!彼のあとに夫と私の名前を反復するようになり、あっという間に覚えてしまいました。

スーパーやデパートで勤める人の名札も名前で記されています。
日本にある米国の量販店の支店では、同じように名前の名札をつけていると聞きました。名札をまじまじと見る人は少ないでしょうが、日本のお客さんの反応はどうだったのでしょうか。


アメリカからのこそだて奮闘記


日本で大手企業の広報課長を務めているときに、アメリカ人の英会話教室の先生と結婚、渡米。日米の文化の違いに悩まされながら、子育てに奮闘中。

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