2001/12/6

ベビー服

米国の子供服はまるで大人服のミニチュアのようです。

もちろんパステルカラーのロンパースなどもあるのですが、新生児にもTシャツとジーンズ、ワンピースなどを平気で着せます。ぐらんぐらんする首を片手で支え、もう一方ですっぽり頭から洋服を被せるには熟練となにより手の大きさが大切です。

息子が生まれる前に私たちが用意した最初のベビー服は、黄色の半袖Tシャツと半ズボンのオーバーオールジーンズでした。生まれてすぐに着せたい主人と1才用を主張する私。
負けました。はい、郷に入れば郷に従え、ですね。私はどーせ赤ちゃんは一日中寝てるんだから、何着てたって一緒よ、と思っていたのですが、やはりお祝いに戴いたかわいい洋服や靴もそのまま眠らせて置くわけにはいきません。そう、靴もなんです。歩くわけないでしょう、という程小さなサイズ。ところが最初の戸惑いはどこへやら、これが我が子だからか何なのか、赤ちゃん顔にミニチュア服がしっくりしてくるもので、またまた可愛いのです。

肌着類はワンジーと呼ぶこれも頭から被せるタイプのものが一般的なようです。半袖Tシャツを長くして股下でスナップ3つをぷちっと留めるだけ。首を持ち上げながら、日本の前合わせの肌着はきっとどんなに着せやすいだろうなと最初は何度も思いました。ところが首が据わると脱ぎ着はそれ程大変でなくなるし、夏は家の中だとおむつにワンジーで涼しく、冬は背中が胴切れせずに暖かく過ごせて重宝することに気がつきました。機能的なんですね。2才の今でもお世話になりそうです。

折衷を試した私がどうしても譲れなかった退院時の洋服は、日本の母が送ってくれた白とベビーイエローの「赤ちゃん服」でした。原色ベビー服を見慣れている看護婦は「きれい!かわいい!」を連発し、「見て見て、これ日本からですって。かわいいわあ」と他の看護婦達を呼び寄せて見せていました。

鼻高々だったのは言うまでもありません。


アメリカからのこそだて奮闘記


日本で大手企業の広報課長を務めているときに、アメリカ人の英会話教室の先生と結婚、渡米。日米の文化の違いに悩まされながら、子育てに奮闘中。

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