2001/1/10更新
今日のエッセイ
ハードボイルドって

遅ればせながら「鉄道員」を観た。
先日のTVの映画劇場で。

親と子のあり方、男の仕事への姿勢…………
最後は涙が止まらなくなった。
これが解っているから、映画館には行けなかったのだ。

8日、成人式が全国で行われたが、
目を覆いたくなるような、耳を疑うような事が繰り広げられた。
親は皆、「うちの子はあんなにはならない」
「うちの子に限ってそんなことはない」とタカをくくっている。
果たして、我が子が成人するときにはどうだろう。
本当は、不安を抱く親の方が多いのかもしれない。

何時から、努力や忍耐・我慢が、若者の間では格好悪い
という価値感に置き換わったのだろう。
ハードボイルドは、男のやせ我慢の世界とも言える。
武士道もしかり。
その先の世界を観ようともせずに逃げてしまうのがカッコイイのか?
そしたら、イチローも王監督もカズも中田も、みんな格好悪いじゃないか。

今、カッコイイってどんな事を言うのだろう。

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