パリで子育てする日本人ママに聞きました-フランスの子育て

フランス・パリでの子育てには、日本とは異なるユニークな習慣や手厚い支援があります。妊娠中の親学級へのパパの参加率の高さや、満3歳から全員無料になる公立学校制度など、驚きの実態が満載です。この記事では、パリ在住ママのリアルなインタビューをもとに、フランス流の子育てのヒントを解説します。
ベビーカーを押してバスに乗ろうとした瞬間、周囲の人がさっと手を貸してスペースを空けてくれた。そんな何気ない日常の優しさに触れたとき、異国の地での緊張がすっと解けていくのを感じます。冷たすぎず、過干渉でもない、パリならではの温かい距離感がそこにはあります。
この記事でわかること
- フランス 子育てにおける「パパが主体的に参加する出産準備と親学級」 の実態
- 退院後のママを自宅で支える「助産師の自宅訪問と10回の骨盤底筋リハビリ」
- フランス独自の先進制度「満3歳から全員が無料で通える公立保育学校」の仕組み
- 周囲が優しくさりげなく手を貸す「適度であっさりしたパリの心地よい距離感」
子育て支援制度は年々アップデートされていますが、実際に子育てをする親たちの生の実感は、今も変わらぬヒントに満ちています。2017年取材当時、パリ在住の日本人ママたちに聞いた声を紹介します。
Q.出産について、びっくりしたこと、そうなんだと思ったことは?
A.妊娠中のエコーや血液検査は、医師の処方箋をもらって町の診療所などで受けます。病院には3ヶ月に1回くらいしか行きませんが、パパが一緒に行く人がほとんど。妊娠中に8〜9回ある親学級にも、基本的にパパが一緒に参加します。
Q.退院後、どのようなサポートがありますか?
A.産後、助産師さんが自宅に来てくれました。帝王切開の医療用クリップも家でそのまま外してくれたのには驚きました。赤ちゃんの体重を測ったり、子育ての相談にも乗ってくれます。退院時にはピルが処方され、産後10回の骨盤底筋リハビリも受けられます。
Q.ミルクや離乳食で違いはありますか?
A.離乳食は日本のようにお粥からではなく、野菜のピュレから始めます。にんじんやブロッコリーを細かくゆでてすりつぶして与えるのが一般的です。
Q.学校について驚いたことは?
A満3歳になると全員、無料で公立の保育学校に入れるのはいいですね。.給食費は別料金で、給食を食べるか自宅に戻るかを選べます。昼休みはアニマトー・アニマトリスというお世話係が担当。学校行事はほとんどなく、親が学校に関わる機会は多くありません。
Q.子育てについての印象は?
A.パリは子育てしやすいと感じます。ママ同士のサークルのようなものはあまり聞きませんが、ベビーカーでバスに乗るときはさっとスペースを空けてくれたり、手伝ってくれたりします。でも「大丈夫」と言えば放っておいてくれる。冷たいわけではないけれど、適度にあっさりした距離感が、かえって子育てのしやすさにつながっているのかもしれません。

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パパの育児参加を当たり前とする文化的土台の上に、より手厚い休暇制度と、質を重視した保育の仕組みが重ねられていく——これが、この8年間のフランスの子育て支援の歩みです。制度は変わっても、「家族に優しい社会」を目指す方向性そのものは、一貫して続いていると言えそうです。
よくある質問(FAQ)
Qフランスでの出産準備に日本のママが驚く点はどこですか?
A妊娠中の検査や親学級(両親学級)にパパが当然のように同行する点です。病院へは3ヶ月に1回程度しか行きませんが、エコーや血液検査は処方箋を持って街の診療所で受けるシステムです。妊娠中に8〜9回ある親学級にも基本的にパパが一緒に参加し、夫婦で一緒に出産と向き合う文化が非常に強く根付いていることに驚く日本のママは多いです。
Qフランスの離乳食は日本のお粥と何か違いはありますか?
A日本の離乳食の定番である「お粥」から始めるのではなく、野菜のピュレからスタートするのがフランス流です。具体的には、にんじんやブロッコリーなどの新鮮な野菜を細かくゆでてすりつぶしたものを、赤ちゃんの最初の食事として与えます。お粥を作る手間がなく、シンプルで栄養価の高い野菜から始める合理的な工夫がなされています。
Qパリでのママ友の付き合いや周囲との関わり方は?
Aパリではママ同士のサークルなどはあまり存在せず、お互いに適度にあっさりした距離感で付き合います。ベビーカーでバスに乗る際などは周囲がさっとスペースを空けて手伝ってくれますが、必要ないと伝えれば無理に干渉されることはありません。この冷たすぎないけれど過度に干渉もしないあっさりとした空気感が、子育てのしやすさにつながっています。
まとめ
フランス・パリでの子育ては、満3歳からの無料の公立保育学校制度や、パパが主体的に関わる出産準備、助産師による自宅訪問などの手厚い産後ケアに支えられています。周囲との過干渉を防ぐ心地よい距離感や合理的なシステムは、日本の忙しいパパやママにも多くの気づきを与えてくれます。自分たちのペースを大切にしながら、力を抜いた子育てを始めてみませんか。