2005/5/19

出張

私の働くオフィスは政府の機関ですが、実は私は公務員ではなく、政府と契約をしてその運営を任されている一般企業の社員です。政府からの監査は入りますが、日本で、役所の運営を企業が受託するというのは聞いた事がなく、当初はびっくりしました。

働き始めてまもなく1年。先日、上司から人事新任者向けの研修を勧められました。

地元で半日、一日の研修はこれまでにも何度か参加していますが、今回は他の州まで出向き、しかも5泊6日間。パートタイムで働く私にこんな大きな機会を与えてもらい、感際まったのはほんの一瞬で、子供たちのことを考えると、半分諦めてもいました。

家族がいる今、日本に居た時のような長時間で責任の重い仕事は、とても考えられないのですが、今の仕事を確実にこなしていけば、次のステップも夢ではないと常日頃から思っています。与えられるチャンスは逃したくない、行きたい、とますます強く思うようになって行きました。

興奮と諦めと懇願、いろいろな思いを胸に夫に相談したところ、私の緊張に反して、すんなり「何とかなるよ、行っておいで」と言ってくれました。

現実に行けるとなると、それはそれでまた心が騒ぐものです。何とかなる、と言われたものの、次男はまだ15ヶ月。朝出かける前と夕方は、食事の用意と子供たちの世話で、午前中しか働かない私でさえも、かなりテンションが高くなります。日本の母にSOSを送ったものの、母もちょうど忙しい時と重なり来られそうにありません。やはりこれは自分たちで乗り越えなくてはならないと覚悟を決め、夫になるべく手が掛からないように、計画を始めました。

長男に、「ママお仕事で5日間居ないからね。空港まで送ってきてね」と話すと、目を輝かせ「えっ!? ということは毎日Boy’s Dateってことだね。飛行機も見られるし。やった!!」ママ行かないでよ、という返事を期待していたのに、何となくがっくりです。

出かける日が近くなってから、長男のデイケアと次男のベビーシッターに時間延長をお願いし、幼稚園も含めて私の不在と夫の緊急連絡先を伝えました。献立を考えて、1週間分の食料やスナックを買い足し、洗濯物を片付けました。


アメリカからのこそだて奮闘記


日本で大手企業の広報課長を務めているときに、アメリカ人の英会話教室の先生と結婚、渡米。日米の文化の違いに悩まされながら、子育てに奮闘中。

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