2002/7/18

脱・専業主婦だった日

暑い毎日。特に先週は45度を超える日があり、わたしの住む町はアメリカで一番暑い場所だったそうです。

そんな中、この町と姉妹都市提携のある日本の町から友好訪問団がやってきました。
わたしは、日本庭園の起工式などの公式行事、市内見学などのスケジュールに終日同行し、日本とアメリカ、それぞれの立場からの橋渡しをさせていただきました。
特に日本からの方にとっては、言葉だけでなく、習慣や文化も驚きと感心の連続です。車やトラックに始まり、肉やステーキなど何もかもが大きいこと。また缶詰の種類の多さ、数々の脂肪抜き食品などは食生活の違いです。近しい人とお互いを包み込むように抱き、喜びや憂いを分かち合うハグは、アメリカでは日常でも、日本ではセクハラと紛うかもしれません。今回の日本とアメリカの双方から物事を考える経験は、わたし自身が4年間で知らないうちに当たり前感覚になったものを、改めて認識する機会でもありました。

その間、幸い夏休み中の夫が息子の面倒をみてくれました。
普段ならわたしについて回るのに、出かけにはあっさり「ママ、お仕事。バイバーイ」と手を振られて、拍子抜けしてしまいました。ちょっと悲しい母心でもあります。鬼のいぬ間に男同士のきずなも深まった感もあります。
コンピュータで絵を描くことを覚え、ひとりでトイレに行き、真っ黒に日焼けして。たった数日なのに、私から巣立ち、ぐんと成長したような気がします。

2日をあっという間に終えてほっと一息。家の中をしげしげと見れば、洗濯物は山のよう、キッチンは整頓されていないし、まるで「男所帯」のようです。
働くお母さん、尊敬します。


アメリカからのこそだて奮闘記


日本で大手企業の広報課長を務めているときに、アメリカ人の英会話教室の先生と結婚、渡米。日米の文化の違いに悩まされながら、子育てに奮闘中。

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