2002/3/28

飛行機の旅

暖かくなって、外に出る機会が多くなりました。赤ちゃんと初めての旅行の計画を立てている方もいらっしゃるかもしれませんね。

私は息子が1歳になる少し前に、初めて日本への里帰りをしました。
背中には大きなリュック。これはおむつを始めとする息子の物でぎゅうぎゅうで、貴重品を入れるとずっしり肩にかかりました。また税関を通る時には、どうやって乳母車とスーツケースを同じ方向に動かすかで四苦八苦です。その数年前まで、出張や旅行では、格好と人目をかなり気にしていたことを思い出す余裕もなく、頭の中は親子二人で何とか無事に旅をすることだけで、必死。そしてとても緊張していました。

さて約10時間の飛行機内では、事前に足元のゆったりした席をお願いし、ブランケットを敷いて、遊ばせました。おもちゃはお気に入りを小出しにして飽きないように。それに機嫌よく過ごして欲しかったので、「今日は特別」と割り切ってお菓子も惜しみなく与えました。 また、空港での待ち時間(5時間!)は、はいはいや伝い歩きをさせて、ストレス解消に努めました。大人でも長時間の旅では疲れてストレスが溜まりますから、子供はなおさらですよね。できる範囲で好きなようにさせてやりました。

私は長時間を限られた空間で過ごすにあたり、他の乗客に迷惑をかけないことを第一に心がけました。こちらの医者のアドバイスもあり、遊ぶ場所もなく身動きのとれない満席の帰りの便では、「ごめんね」と心の中で言いながら、少量の鎮痛剤を飲ませました。旅の疲れと薬の効果で、見事に離陸から着陸まで私の腕の中で眠ってくれて、腕はこちこちに凝ったけど、他の方に迷惑をかけずに済んでほっとしたのを覚えています。息子はまだ、飛行機を乗り物として興味の対象にする年齢ではなかったので、そういう手段がとれたのだと思います。

自分の興味に向かって一目散に走るようになった今は、とても私ひとりで帰省の長い旅を乗り切ることはできそうにありません。次回は夫も一緒に、そして息子が3歳を過ぎて少し落ち着くまで待つしかなさそうです。


アメリカからのこそだて奮闘記


日本で大手企業の広報課長を務めているときに、アメリカ人の英会話教室の先生と結婚、渡米。日米の文化の違いに悩まされながら、子育てに奮闘中。

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