今週の育児コラム

 

 

 

が片方寄っている

産まれたばかりの赤ちゃんを見ていると、
目が寄ってしまったり、白目になることがあります。
目の病気ではないかと心配する方もいらっしゃる
ようですが、産まれて1カ月くらいの赤ちゃんが
斜視かどうか判断することは難しいそうです。

人は両目でものを見ること(両眼視)で、
距離感や立体感を把握しますが、産まれたばかり
の赤ちゃんはまだこのような機能が未熟。
そのため、寄り目や白目になることがあるそうです。
ただし、何かを見つめる様子もみられれば、
あまり心配することはないでしょう。

斜視の場合は、片方の目でものを見るようになり、
片目を使わなくなって視力が極端に落ちることがあります。
これを弱視と言いますが、弱視にならないように
斜視を早めに発見することは大切です。
心配なら3カ月検診の頃、医師に相談してみましょう。





今週の育児コラム

 

 

 

が腫れている

産まれたばかりの赤ちゃんは、産道をすり抜けてきた
ばかりですから、目が腫れていることがよくあります。
日が経つごとに腫れが引いていきますが、
片方の目の腫れだけが残っていることもあります。
これもじきに腫れが引きますから、心配いりません。

赤ちゃんが産まれるとすぐに、ブドウ球菌やクラミジアによる
新生児眼炎を予防するために目薬をさしますが、
この目薬が刺激になって、目が腫れることもあるようです。

また、上のまぶたの筋肉が弱く、上のまぶたが
目にかぶさっている状態になっていることがあります。
これは眼瞼下垂と呼ばれるものですが、とてもまれな
病気です。

眼瞼下垂がひどい場合には、視力の正常な発達が
損なわれる可能性がありますから、時期を見て
上のまぶたの筋肉を縫い縮める手術を受ける場合もあります。


今週の育児コラム

 

 

 

子どもの視力の発達

新生児期には0・03〜0・05くらいしかなかった視力も、
1歳半で0・5、3歳児では1・0くらい見えるようになります。

目は、次の5つの働きをしています。
形や動きを認識する視力、眼球を動かさずに見ることの
できる視野、 色を識別する色覚、光の強さを感じる光覚、
両目で立体的に見る両眼視という働きです。

この5つの働きが完成するのが、 6歳くらいまでと
言われています。 ですから、小学校入学前までに視力を
伸ばし、 近視を予防しておくことが大切です。

近くの物ばかり見ていては、視力が発達しません。
テレビやビデオは画面から離れて見るようにして、
テレビゲームなども30分程度で切り上げた方がいいでしょう。
近くばかりを見過ぎたら、外遊びをさせるようにして、
遠くの景色を見るように促しましょう。

夜更かしも目によくありません。
規則正しい生活習慣も、目の発達につながります。

 


今週の育児コラム

 

 

 

が内側に寄っている

生まれて間もなく、赤ちゃんの黒目が寄り目に見えたり、
焦点があっていないようなことがあります。
何かをじっと見つめているときに気づくことが多いので、
「斜視ではないか」と心配する方もいるようです。

これは赤ちゃんによくある「仮性内斜視」と呼ばれるもの。
本当の斜視とは違い、発達段階で現れる現象です。
赤ちゃんの目が未発達なため、見たいものに焦点を
パッと合わせることができず、 黒目がグラグラ動いたり、
内側や外側に寄ってしまうことがあるのです。

遅くとも2歳ごろまでには自然に治るので、心配しなくて
大丈夫。 もし、2歳過ぎまで斜視が続くようなら、
眼科で検査してもらうといいでしょう。
本物の斜視は、生まれつきの場合と、 成長するにつれて
斜視になる場合がありますが、 見やすい方の目でばかり
物を見るようになり、左右の視力が違ってくることもありま
すから、矯正訓練や手術する場合もあります。

 


今週の育児コラム

 

 

 

逆さまつげ

赤ちゃんに多いのが、逆さまつげ。
下のまつげが眼球に触れている状態で、目をこすったり、
何度もまばたきしたり、涙目になることもあります。

また、白目が充血して赤くなり、目やにが出ることも
あります。 まつげは普通、まぶたの縁から少し外側に
向かって生えていますが、生え方が不揃いだったり、
乳幼児の場合はほっぺたが膨らんでいて、筋力も弱い
ためにまつげが内側に向きやすく、そのために
逆さまつげになることが多いようです。

視力の低下を心配するお母さんもいるようですが、
赤ちゃんのまつげは柔らかいので目を傷つけることは
めったにありません。
大人が気にするほど、本人は痛くないので、汚い手で
目をこすって結膜炎を起こさないように手を清潔にして、
目やにが多ければ、清潔なガーゼやウエットティッシュで
ぬぐってあげましょう。

あまり頻繁に炎症を起こす場合には、医師に相談すると
いいでしょう。