2009/10/8

Q:「いじめ」と「遊び」の違いって?

◆投稿者:女性・38歳(子ども=男の子9歳)

現在、小3の息子がいます。小2の終わりから現在まで半年近く、小学校でいじめにあっているようです。子ども同士では「勝負」と言っていましたが、実際には殴る蹴るを、3〜10人対1人(息子)でされていました。小3になってクラスが変わったものの、いじめは続いているようです。

家庭訪問があった際に、「給食をわざとこぼされた」と、息子が言っていたことを先生に話したのですが、「悪意がない遊びです」と言われ、あっけにとられてしまいました。

最近、息子が首を絞められたと言い始めたので、これでは息子の命に関わるかもと、危機感を覚え、夫から副校長に電話で事実確認をしてもらいました。すると、トイレで1人が息子を羽交い締めにし、1人が息子を蹴り、後ろから首を絞め、1人は見ていたという事実がわかりました。

学校では先生がその子たちを怒ったようなのですが、夫へは「いじめではなく、遊んでいたようです」との連絡……。

親がずっと息子をサポートすることはできないので、息子自身が解決しなくてはならないことも十分わかっていますが、どうしたらいいのでしょうか。


A:「いじめ」という言葉にとらわれない

◆松尾 直博 先生(まつおなおひろ 先生)
松尾先生

東京学芸大学総合教育科学系教育心理学講座准教授。臨床心理士、学校心理士、特別支援教育士スーパーバイザー。「いじめ防止」についての論文発表や、「いじめへの対応」についての教員向けセミナーも。共著は『教師のための学校カウンセリング』(有斐閣)ほか。

「いじめ」は、その定義はあいまいであるにも拘わらず、とても影響力を持っている強い言葉です。現在、日本の社会では、この「いじめ」の解決より、「いじめ」かどうかを認定することのほうに、多くの労力が使われているように思います。

いじめであっても、遊びであっても、大切なのは子どもの気持ち。友だちから受けた行為を、どう思っているのか、どのくらいつらいのか、まず、子どもの素直な考えを聞きましょう。子どもの考えを聞く時は、それまでの親子の関係性も重要です。子ども自身、親を心配させまいと強がることもありますし、ありのままを伝えると、親から「情けない」と叱られるのではと気持ちを隠すこともありますから、子どもが素直に気持ちを話せる関係を築いておくことが重要です。親が、子どもの弱いところや、だらしない部分も含めて、受け止めてくれる存在なら、本心を話してくれるでしょう。

子ども自身がどうしたいか(話を聞いてほしいだけか、何らかの対策が必要なのか)を聞くことも大切です。ただし、子どもが聞いてほしいだけと言っても、安心して学校生活を送ることができていなければ、改善のための対策が必要です。状況や内容によりますが、まずは担任に相談し、対応が適切でなければ、学年主任、副校長、校長へと相談してみましょう。親同士でも相談し合える関係性が作れていると、心強いですね。心配な状況は、深刻になる前に、軽い段階でキャッチし、先生に様子を心がけて見てもらうなど、早めに対応することが大切です。

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