2008/12/25

Q:これって虐待ですか?

◆投稿者:女性・30歳(子ども=男2歳/男0歳)

先日、2人目を出産して5日前に退院しました。上の子が保育所に通っているということもあり、このたびは実家へ帰っていません。退院した翌日、上の子が熱を出して2日間保育所をお休みしました。単なる風邪との診断でしたが、きっと下の子が生まれたという環境の変化も発熱の原因だと思います。

昨日から熱も下がったのですが、今日は保育所がお休みなので家で過ごしていたときのこと。お昼寝を2時間した後、寝起きの機嫌が悪く、ずっと泣いたりぐずったりしていました。外は雨なのに「おそと! おそと!」と言ったり「さんぽ! さんぽ!」と言ったり。とにかく何を言ってもダメで、私自身も腰痛と腹痛があって体重13 キロの息子を抱っこしてあげられませんでした。

手をあげるとか、怒鳴るという気力もなくはないのですが、泣いているわが子を目の前に、無言で放っておいたのです。いわゆる無視。何を言っても「いや! いや!」なので、「じゃあ、そこで泣いていなさい!」と。これって虐待の1つに入りますか?

その後、主人が帰ってきてドライブに連れ出してくれました。肩の力が抜けたのか、いろんな意味で涙が出ました。まだ2歳の息子。いきなり下の子ができて理解できるわけがないですよね。今まで独り占めして何でも言うことを聞いてくれたのが、多少の我慢を強いられるようになったのですから、ぐずったり泣いたりするのは当たり前。頭ではわかっているのですが……。


A:腹立たしさを行動に出さないこと

◆本間博彰(ほんま ひろあき) 先生

日本児童青年精神医学会認定医。精神科病院などで臨床経験を積んだ後、宮城県中央児童相談所で児童福祉と児童精神科医療に従事。現在は宮城県子ども総合センターで乳幼児および児童精神科医療に従事し、現在同センターの所長。著書は『乳幼児と親のメンタルヘルス』(明石書店)ほか。

子どもの育児で多くのお母さんたちが大変な思いをされる時期の1つ目は、生まれて間もない時期の赤ちゃんの育児で、もう1つは子どもが2歳前後の頃。2歳前後の頃は心の大きな成長の時期にあたり、いわゆる自我ができてくる時期です。自分の願望がはっきりし、それを押し通そうとします。自分のかかわりのある世界は自分が中心で、自分の言うことは常に聞いてほしいという心の状態にあるようですね。

投稿者さんのお子さんは2歳児としての大きな変化の中にあり、弟が生まれて間もないという環境の変化に加え、発熱後で、きっと自分でも自分の心の中の嵐のような動揺から、お母さんにしがみつこうとしていたように思われます。お母さんが、どうしようもなくてとりあえず放っておいたという対応は、けっして虐待には当たらないと思います。

だだをこね、泣く子を黙らせようとして、叱りつけたり、たたいたりする場合もありますが、それが日常的になされるのであれば、虐待とされるでしょう。自分の子どもに対する腹立たしさを行動に出さないように抑えられればそれでいいと思います。お母さんはこれをじっと抑えたのですから、それでいいのです。

父親は母親とは違って、細かな配慮に欠けたような大雑把な対応をすることが多いのですが、大胆な遊び方も子どもは大好き。父親につきあってもらう機会を多くすることで、この頃の子育てを乗り切るのもひとつのポイントではないでしょうか。

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