2006/10/12

Q:小さい子にやさしくできない

◆投稿者:30歳・女性(子ども:男の子・4歳4カ月)

現在4歳4カ月の一人っ子の男の子のことで悩んでいます。

最近、小さい子どものことを嫌がり「赤ちゃん、嫌い」と言ったりします。赤ちゃんというのは、2歳未満くらいのお子さんのことです。

児童館や公園で遊んでいるときも、小さい子が来ると警戒するような感じで玩具などを触らせない感じです。触ったりすると怒り出したりします。私が何度も「仲よくしようね」と言い聞かせても、小さい子に対してやさしくできません。

しかし2歳を過ぎたくらいのお子さんには仲よくできて、自分からおもちゃを貸したり「いっしょに遊ぼう」と言ったりします。

このままでは公共の場などに行きづらくなってきてしまいます。皆さんのアドバイス、お願いします。


A:違いがわかると、やさしくなれる
◆秦野 悦子(はたの えつこ)先生
秦野先生 白百合女子大学教授。児童文化学科発達心理学専攻。専門は、発達心理学(発達語用論、障害児のコンサルテーション、子育て支援)。著書は『コミュニケーションという謎』(ミネルヴァ書房)、『心と体が育つ親子遊び』(ベネッセコーポレーション)ほか。3児の母。

4歳くらいは、公園に行ったり児童館に行ったり、いろいろな年齢の子どもと出会う時期ですね。あこがれのお兄ちゃんにくっついて遊んでもらったりと、人との関係が広がりますが、小さな摩擦も起きやすい頃です。

4歳半ばを過ぎる頃になると、人の心がわかるようになってきます。自分がこうすると相手はこうするだろうとか、相手はこう思っているのかなと、子どもなりに相手との関係性を考えながらつきあっているわけです。

でも、赤ちゃんは、異星人のような存在。何を考えているのかわからないし、突発的な行動も起こしますから、子どもにとっては自分がコントロールできない人、理解しがたく扱いにくい存在ということになるのでしょう。心が育っているからこそ、自分の心の理解枠からはずれてしまい「赤ちゃんは嫌い」ということになるのだと思います。

「赤ちゃんだから、やさしくしなくちゃだめ」などと表面的な博愛主義を押しつけて、子どもの感情を押し込めるようなことはやめましょう。なぜ嫌いなのかという気持ちを子どもが適切な言葉で説明するのは難しいと思います。「赤ちゃんって、急に泣いたりして、やだね」とか「赤ちゃんて、勝手におもちゃに触ったりして、やだね」などと、おとなが表現して伝えてあげるといいですね。

「僕自身は4歳で何でもわかるけど、赤ちゃんはまだわからないんだ」と自分との違いがわかると、自分とは違う存在として余裕を持って赤ちゃんとつきあうことができるようになるでしょう。

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