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しつけること、叱ること

しつけるために叩いたり、ひどい言葉をかけてしまっていませんか

しつけること、叱ること

こんなとき、どうしたらいいの?叱り方に困った!

シーン1ぬいぐるみを投げたりして、大切に扱おうとしてくれません!(2歳2カ月・男の子)

アドバイス

親が言うことに一貫性がありますか? たとえば、「人形は大切に」と言っても、片づけるときに親が箱に放り込んでいては「大切に」の意味が伝わりにくくなります。親が「お人形さん、また明日遊ぼうね」とそっと棚に置く様子を見れば、子どもも大切に扱うことを学んでいきます。

シーン2「ダメ」と言ってもわからないみたい。笑っておどけたり、わざとその行動を繰り返します。(1歳5カ月・女の子)

アドバイス

子どもはお母さんの反応がうれしくて、わざとする場合があります。わざとの場合は、無視するしかないですね。本当に「ダメ」なら表情を崩さず、毅然とダメを伝えるべき。でも子どもの反応に親が笑ってしまうようなら、その「ダメ」は絶対にダメなことではないのでは?

シーン3遊びに熱中すると、「帰らない」の一点張り。どなりつけて無理矢理連れ帰ることに…。(2歳半・女の子)

アドバイス

今を生きているのが子ども。いきなり遊びを中断されても、すぐに切り替えができません。この後、帰らないといけないという思考を持って行動するのは、かなり大きくなってから。「時計の針がここになったら、帰るよ」など、あらかじめ見通しを伝えてあげましょう。

シーン4どうしても言うことを聞かない場合は、叩いてしつけることも必要ですか?(3歳3カ月・女の子)

アドバイス

子どもの行為と叩くことに、関係性がありません。罰はエスカレートする傾向があり、子どもが同じことをした場合、親は「もっと叩かないと直らない」と思う傾向があります。絵本を破いた場合は、「やぶいたら、読めなくなるね」と絵本を取り上げるなど、行為とつながる結果を伝えてみましょう。

シーン5叱った後で、「わかったの?」と聞くと「はい」と答えるけれど、次回に反映されません。効果的なしかり方は?(3歳7カ月・男の子)

アドバイス

「わかる」ということ自体、難しく、言葉だけを強要しても意味がありません。大人でも、「理解できたの?」と聞かれ、「はいわかりました」と言ってもどの程度理解しているのか疑問でしょう。頭でわかること、それを行動できることは、繰り返しを重ねて身に付くものです。

イラスト/サカモトアキコ 取材・文/高祖常子

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