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お散歩、シャンプー、小屋掃除…… 犬猫ケアで、命との触れ合い体験

お散歩、シャンプー、小屋掃除……

犬猫ケアで、命との触れ合い体験

動物は、ただかわいい! というだけではありません。ペットとして飼うのならなおさらのこと、お散歩、糞の始末や小屋の掃除、シャンプーをしたり食事や健康の管理をしたりと、お世話することもたくさんあります。そのようなケアも含めた真の触れ合いこそが、命の尊さの学びの場になるのかもしれません。動物との触れ合いは、子どもたちに多くの影響を与えるといわれています。

吉島崇憲さん
2011年の東日本大震災を機にNPO団体の一支部として犬猫の環境整備などの被災地支援活動をはじめた、現「一般社団法人清川しっぽ村」運営委員会代表。飼い主を失った犬猫の里親探しを中心に、募金活動、熊本地震対策として熊本シェルターの設置などの支援を行っている。

しつけとは、子どもが“不快”から“快”になる働きかけを行うこと

動物との触れ合いは、癒し効果がある、コミュニケーション能力や責任感が高まるなど、子どもにもいい影響があるといわれています。

 

今回は、動物園などで「見る」だけではなく、お世話をともなった触れ合いをしてもらおうと、2組のミク読者と一緒に神奈川県清川村にある「しっぽ村」を訪れてみました。ここで暮らしているのは、災害やさまざまな理由によって飼い主と離れ離れになってしまった犬猫たちです。

 

到着すると、さっそく代表の吉島崇憲さんが、触れ合いに大切ないくつかのルールを教えてくれました。

 

突然走らない、大きな声を出さない、急に触らない、の3つです。

 

「ここには約50匹の犬猫たちがいるけれど、人間を怖がらない子もいれば、怖がりの子もいます。吠えたり、じっと動かずにいるときは、怖がっているのかもしれない。そんなときは手を出したりしないで、やさしく名前を呼んであげてね。仲良くなるためには、方法があるんだよ」。

すると、子どもたちの中から「知ってる! 匂いをかがせるの!」と声があがりました。「よく知ってるね! その時にもコツがあってね、犬なら手をグーにして、猫なら人差し指で差し出してあげるといいんだ」。

 

子どもたちには難しい話のような気もしますが、「みんなは怖い人がいたらどうする? 近寄らないよね。犬や猫たちも同じなんだ。友だちと仲良くなるときも、あいさつから始まるでしょう? それも同じだね。犬や猫は匂いがあいさつだよ」と聞いて納得です。

 

今回の体験では、犬猫たちと遊ぶことよりもお世話することに重点をおきました。ただ見て「かわいい!」で終わってほしくなかったからです。猫のブースに入ると、「臭い!」という子も。すると吉島さんが「ほんとだ、ウンチの匂いがするね、きれいに片づけてあげよう」ということで、みんなで猫のトイレ掃除もしました。ウンチやおしっこが匂うのも、人間と同じです。

お散歩に出かけよう!犬にとってお散歩は毎日欠かせない大事な運動。雨が降っていても、猛暑日でも、人間の都合でやめるわけにはいきません。

 

 

 

 

シャンプー&トリミング犬のお風呂は月に1~2回程度。なかには、お風呂が苦手な犬もいるので、怖がらないように犬のペースにあわせて丁寧に進めていこう。耳に水が入らないようにね。

 

 

シャンプー&トリミング

 

まめにお掃除を心掛けると人も動物も気持ちいい!

 

 

撮影/長尾浩之 取材・文/山田治奈

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