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汗をかく前に水を飲むのが大事  乳幼児の水分補給と熱中症対策

汗をかく前に水を飲むのが大事

乳幼児の水分補給と熱中症対策

真夏に向かって暑さが厳しくなるこの時期。乳幼児は短時間で水分が失われるため、熱中症への注意が必要です。水分補給のポイントや適した飲み物について腎臓小児科の三浦健一郎先生にお聞きしました。

三浦健一郎先生
東京女子医科大学腎臓小児科。主に腎臓機能の研究に取り組む。小児慢性腎不全など、先天性の病気で苦しむ子どもたちと向き合い、病の治療のために研究と努力を重ねている。

 

水分補給の飲み物の選び方

赤ちゃんや子どもの水分補給には水がベスト。それ以外は飲み方、選び方に注意しましょう。

水道水
そのまま飲ませて問題ない。調乳に使用する場合は一度沸騰させて冷ましたものがベター。

ミネラルウォーター
軟水がおすすめ。ミネラルの多い硬水は腎臓に負担がかかる。

ジュース
糖分が多いので常飲はNG。食事をとらない、虫歯になるなど、弊害もあるので避けたい。

乳児用イオン飲料
一般のイオン飲料は糖分が多いため、糖分濃度が低い乳児用イオン飲料を。

お茶
ノンカフェインの麦茶がベター。利尿作用があるものは不向き。

母乳や水、食事などトータルで1日に必要な水分量を確保

代謝が盛んな乳幼児は、排尿や発汗によって、体の水分(細胞外)の約2分の1が日々入れ替わります。
 
1日に必要な水分量は、乳児で体重1㎏あたり150㏄、幼児で100㏄が目安。これは母乳やミルク、水やお茶などの飲み物、離乳食も含めた水分のトータルで、当然、個人差があります。大量に汗をかく夏場は、失われた分、余計に水分補給が必要です。
 
乳児の場合、欲しがるたびに授乳しましょう。母乳やミルクを吐いてしまっても、体重が増えていれば心配ありません。

 

 

熱中症対策は頻繁な水分補給のどが渇く前に飲むこと

体温調節能力が未発達な乳幼児は、暑さが厳しい環境下で熱中症のリスクが高まります。高温多湿の室内や車内で過ごしたり、熱がこもる衣服で汗の蒸発が妨げられ、急にぐったりすることがあるので要注意。
 
エアコンで快適な室温と湿度に調整する、通気性の高い衣服を着せるなど、暑さをしのぐ工夫をした上で、こまめに水分補給することが熱中症を予防するポイントです。出かける前や、外出先でも少量ずつ頻繁に水分をとらせましょう。
 
子どもは遊びに夢中になると、のどの渇きに気づくのが遅れがちになります。声をかけて早めに水を飲ませることが大切です。

 

 

水分補給なら水がベスト 乳児用イオン飲料でもOK

水分補給や熱中症対策の飲み物として基本は水がおすすめ。大量に汗をかいた後は、乳児用イオン飲料を飲ませてもいいでしょう。

 

感染症による発熱や嘔吐、下痢で、脱水症に陥ることがあります。その場合、失われた電解質と糖分を素早く吸収できる乳児用イオン飲料が適切です。幼児には、一般のイオン飲料を2倍程度に薄めたものもOKです。

吐いた後は、スプーン1杯の水を5分毎に飲ませて様子を見ます。水分を受け付けず、ぐったりしている様子なら、早めに受診を。脱水症が回復せず、点滴が必要になるケースもあります。

 

取材・文/中野洋子

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