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家族で事前にイメージしておくことが大切 ダブルケアになったらどうする?

家族で事前にイメージしておくことが大切

ダブルケアになったらどうする?

「もしダブルケアになったら」の将来をイメージしておこう

このような現状を受け、ダブルケアに直面する人たちを支援する取り組みが、全国的に少しずつ増えてきています。そのひとつが、「ダブルケアに直面する人たちを精神的に支える」というもの。神奈川県横浜市の子育て支援に取り組んでいるNPO などが、「ふだんはなかなか言えない愚痴や悩み、不安を語り合うことで精神的な孤立を防ごう」という目的で、ダブルケアの当事者を集めて座談会を開催しています。ダブルケア当時者に寄り添うサポーター養成講座などもあります。

また、介護のプロフェッショナルであるケアマネージャーやヘルパー
の役割を拡大し、訪問介護の際に、お年寄りだけではなく介護に向き合うママをはじめとする家族の相談役としても活動できるような取り組みも始まっています。地域社会で子どもと高齢者との多世代交流ができる場をつくり、ネットッワークを作るなど、地域の取り組みをチェックしてみましょう。

今は関係なくても、親が倒れるなど、ある日突然ダブルケアに直面する日がやってくるかもしれません。育児と介護のダブルケアは経済的負担も大きく、今は共働きでも、どちらかが介護のために働き方を変える、仕事を辞めるなどという状況になれば、世帯年収が大きく減る可能性もあります。もしもそうなった時、介護の担い手や費用はどするか、どのような方法でダブルケアと向き合うのか、自分たちが住む地域の地域包括支援センターはどこにあるのか。家族で事前に相談し、情報収集しておくことも大切です。

 

ダブルケアケーススタディ

ケース1 Aさんの場合

(専業主婦/6歳・2歳の2児の母/近くに住む父の介護)

ダブルケアの状況
脳梗塞で倒れた後、半身麻痺と軽い認知症のある父親がいる。父親と同居している母親が主に介護をしているが、毎日のように様子を見に訪ね、日常生活を支えている。

 

Aさんの声
「朝8時半に長男を小学校に送り出した後、すぐに2歳の次男を連れて両親の家に行き、父が施設にリハビリに出かける準備を手伝っています。子どもは動き回るし、父の持ち物で両手はふさがっていて、全然気が抜けません。次男に手がかかり、父の介護が十分にできていないことに罪悪感を持っています」。

 

ケース2 Bさんの場合

(パート勤務/9歳、6歳、3歳の3児の母/遠くに住む父の介護)

ダブルケアの状況
父親が脳梗塞の後遺症で失語症、身体不自由に。施設入所をすすめられているが、「家で過ごしたい」という父親の意志を尊重し、訪問介護を受けながら一人暮らし。ケアマネージャーから父親の様子を聞いている。

 

Bさんの声
「現在3つのパートのかけもちをして働いています。父をもっと支えたいのですが、経済的に困難です。今後、父の介護にどのくらいのお金がかかるのか、正直なところ不安です。夫は家にあまりお金を入れてくれません。義理の両親が育児を助けてくれていますが、子どもにもっと手をかけてやりたいとも思っています。時間とお金の余裕が欲しいです」

 

ダブルケアになったときの相談先やサポート先

現在ダブルケアに直面していて不安や悩みを相談したい場合、将来に備えて知りたいことがある場合は、以下の場所に問い合わせてみましょう。
地域の子育て支援センター
保育所、一時預かり施設、ファミリーサポートなど地域の子育て 支援サービススポット
地域の男女共同参画センター
地域の介護施設やケアマネージャー

※「第一回ダブルケアサポーター養成講座研修資料(2015年10月16日 山下順子・相馬直子)より」

 

イラスト/サカモトアキコ 取材・文/長島ともこ

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