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あのパパに逢いたい…… 鈴木おさむさん

あのパパに逢いたい……
鈴木おさむさん

妻の大島美幸さんの出産を機に、「父勉」と称し、放送作家業を1年間育休中。子育てのこと、父としての思いなどを日々綴っているブログは、ママやパパたちにも大人気です。

鈴木おさむさん
放送作家。バラエティーを中心に多くのヒット番組の構成を担当。映画・ドラマの脚本や舞台の作演出、小説の執筆等さまざまなジャンルで活躍。2002 年10 月には、交際期間0 日で森三中 大島美幸さんと結婚。「『いい夫婦の日』パートナー・オブ・ザ・イヤー 2009」受賞。1男の父。
http://ameblo.jp/smile-osamu/

子どもって今まで感じたことのない、言葉で表現できない、それだけすごい存在。
いろいろな育児法に振り回されず、夫婦でたくさん話して、自分たちがいいと思う関わりをしていきたい。

 

前回の流産の日数を1日ずつ超えていく日々

女芸人である妻が「妊活宣言」して話題になりました。「体、張って仕事しているからね」と言われたけれど、お笑い芸人じゃなくても、立ち仕事や、重い荷物を持つ仕事をしている女性もいますからね。
 
でも、妻の場合は、仕事をしながら妊娠すると、スタッフやメンバーに迷惑をかけてしまうことへの心配がありました。だから、「妊活宣言」という方法を選んだわけです。
 
不妊というと、男性は自分のせいではない、女性側の問題と思う人も多いと思いますが、検査した結果、ボクにも気になる所がありました。その後、タイミング法を試して、体外受精をしたわけですが、体外受精1回目で赤ちゃんを授かることができました。
 
妻は、過去2回流産しています。最初の妊娠がわかったときは、ただうれしくて浮かれていましたが、流産という結果に。2回目の妊娠のときには、「また流産してしまったら」という想いが強かったですね。だから今回、妊娠がわかったときには、「どうやったら無事におなかで育ってくれるのか。無事に産めるのか」と。喜びと同時に「ここからスタート」という感じでした。
 
以前流産した週数を、6週目、8週目……と超えて安定期に入るまでは、「今日も大丈夫だった」という毎日の小さなゴールをクリアしていくという感じ。夫がネガティブじゃいけないんですけどね。安定期になってからは、やっと少しうれしさを感じましたが、毎日、夫婦で小さなハンコを押してもらっている感じでした。
 
妊娠中は重い荷物は僕が持ったりはもちろんしました。でも、男はできること、本当にないです。ただ願うだけでした。妊娠中に2週間くらい、妻が主役の映画『福福荘の福ちゃん』のプロモーションをしたのですが、その間不安でしたね。
 
1回目の妊娠で、赤ちゃんが無事に生まれてきていたら、そんな風に思わなかったかも知れないけれど、今は生まれてくることって、本当に奇跡だと思います。

妻が息子を抱きしめられて本当によかった

出産予定日を10日位過ぎて。自然分娩で産みたいと言っていましたが、「あと数日過ぎたら、次の手をうたなきゃ」と言われたら、その日に産気づきました。女芸人である妻は「CCDカメラ付きヘルメットをかぶって産みたい」と言っていました(※)。出産ですから、赤ちゃんにも妻にも最悪の事態もあるという覚悟も必要でしたが、夫としては、妻の思いを叶えてあげたいということだけでした。
 
妻が陣痛で苦しむ姿を見て、義母さんも「無理だ」と言っていましたが、いよいよという時に妻が自分でカメラをかぶったんです。そこから、出産に対して急に集中力があがったんです。女芸人としてのプロ意識、そして子どものために、出産の様子を残したいと思ったんでしょう。

生まれた瞬間は「わ、産まれた!」と、やっとここまで来たという感じ。産まれても、抱っこしても、「大丈夫かな」という思いはしばらく消えませんでした。。
 
妻は今まで「赤ちゃんが欲しい」と願ってきました。流産した時は悲しくて1週間も立ち上がれないほどでした。男はそばにいるだけで、本当に無力でした。だから一番うれしかったのは妻の笑顔。「悲しみを乗り越えた妻が、息子を抱きしめることができて良かった」という気持ちでした。

 

※日本テレビ「世界の果てまでイッテQ!」で放送。

現在、父勉中!毎日の食事を作るのが役目

退院して家に帰ると、家族3人の生活が始まりましたが、「突然家に人が増えた」という感じ。実感はわきませんでしたね。

妻は「妊活宣言」という大鉈を振り下ろしたわけなので、夫として何か応えたいという思いもありました。

自分自身、43歳。いろいろなタイミングもあって、思い切って1年間、育休を取ることにして「父勉します」と宣言しました。15年前に育休を取った先輩が「すごくよかった。0~1歳の毎日に向き合うのはすごい」と言っていた言葉が自分の中に引っかかっていたと言うこともあります。

でもね、実際育休取ってみると、意外とやることないんですよ。もちろん、おむつ替えしたり、抱っこしたり、お風呂に入れたりしますけどね。でも、そういう時間はあっという間ですから。で、ボクができることを考えて、「毎日の料理を全部作る」と決めました。家事の中で、料理って結構大変ですよね。何を作るか考えて、買い物に行って調理してっていうのを毎日、毎食やるっていうのは、ずっとご飯のこと考えている感じ。ご飯のことだけでも考えなくてよくなったら、妻の負担が減るんじゃないかと思いました。WEBの料理サイトがすごく便利なんですよ。検索したら、レシピや材料が載ってますからね。子どもは夜9時頃に寝付いてくれて、夜1~2回起きておっぱい飲んで寝てくれます。だからボクは、夜10時以降は書き物したり自分の時間にしています。これも、ちゃんと夫婦で話し合ってコンセンサス取ることが大事ですね。

今は全てに感謝しています。子どもが愛おしいし、責任も感じるし、育児の大変さも実感できるようになりました。自分はテレビの作り手ですから、子どもがいる環境の中で、こんな風にみんなテレビを見ているんだなと実感することは、自分のこれからの仕事にもプラスになっていると思います。

 

「子どもって○○な存在」なんて、簡単に言葉に表現できません。そして子どもを育てる母親のすごさを痛感しています。

 

『妊活ダイアリー Fromブス恋』
マガジンハウス¥1296(税込)
ブスの瞳に恋してる特別版! 放送作家・鈴木おさむが、妻・大島美幸の妊活休業宣言〜妊活〜出産に至るまでの日々を描いた、笑えてためになってキュンと来るエッセイ。

撮影/福田依子 取材・文/高祖常子

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