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それぞれの個性を大切に、大らかに  双子、三つ子…多胎児をどう育てる?

それぞれの個性を大切に、大らかに

双子、三つ子…多胎児をどう育てる?

双子や三つ子の子育ては、同じ年齢の子を同時期に育てなければならないため、悩んだり戸惑ったりも多いもの。多胎児は、どんなことに気をつけて育てたらいいのでしょうか。お世話やコミュニケーションの取り方のコツはあるのでしょうか。多胎児のママやパパを応援する「ツインマザースクラブ」名誉会長の天羽幸子先生に伺いました。

天羽幸子先生
「ツインマザースクラブ」名誉会長。東京大学教育学部及び付属中学・高校に双子の研究嘱託として勤務し、双子の研究を行う。その後自らが双子の母親になり、多胎児の母親を支援する「ツインマザースクラブ」を1967 年に設立。

姿は似ていても気質や性格は一人ひとり違う

ひと昔前は、どちらかというとめずらしい存在だった双子ちゃんや三つ子ちゃんですが、最近は公園や街中で双子用のベビーカーを押して歩くママやパパを見かけますし、おそろいの服を着た同じくらいの背格好の子どもたちを目にする機会も増えています。
 
多胎児は、産まれたばかりの頃は同じような姿をしていますが、生後半年くらいになると、おっぱいをよく飲むor飲まない、よく動くorあまり動かない、よく泣くorおだやかでいることが多い……など、それぞれ個性があらわれはじめます。1歳代くらいになると、同じおもちゃを欲しがって大ゲンカをしたり、ママのひざに片方ずつ座っているのががまんできなくなってひざの取り合いになるなど競争意識が芽生えることもあります。幼稚園に入園する頃には少しずつ落ち着き、どこに出かけるにも一緒に行きたがったり、子ども同士で一緒にいると安心しているような姿も見られるなど、 “多胎児らしい”行動を目にするようになるでしょう。
 
幼児期になると得意分野が分かれてくるようになり、同じことを競い合うよりも、片方が先に何か上手になるともう片方はそれ以外のことが上手になるなどの傾向が出てくるようです。集団生活に入って周りから比較されることもあり、きょうだいの関係が確立してくるのもこの時期です。
 
最近は男女の多胎児も多くいます。幼児期は女の子のほうが心身の発達が比較的早い傾向があるため、男の子の成長の遅さを心配するママもいるようです。時期的なものですから、比較してできないことを叱ったりせず、その子ができるようになったことをほめて見守っていきましょう。

授乳や食事、お散歩はママのしやすさ優先で

多胎児のお世話でいちばん大変なのが、赤ちゃん時代の授乳なのではないでしょうか。一人ずつだとかなり時間がかかってしまうので、できれば同時授乳がよいでしょう。双子で母乳の場合は両脇に子どもを抱いて同時に飲ませる、混合の場合は一人はおっぱい、もう一人は哺乳瓶でミルクを飲ませる、ミルクの場合は寝かせた双子の間に入って哺乳瓶を持って同時に与える……などさまざまな方法があります。子どもの様子を見ながら方法を変えるなど、ママのやりやすさ優先で。双子用授乳クッションなども利用すると便利です。
 
離乳食などの食事も、一人ひとり食べさせると時間がかかってしまうので、二人同時に食べさせるほうが親の負担も少ないでしょう。慣れるまでは親も慌ててしまいますし、二人の食事のペースがそろわないなど大変なことも多いものです。余裕がない場合は市販の離乳食を利用するのも手です。プラスチック製品のエプロンなどお役立ちの育児アイテムを上手に使って乗り切りたいですね。
 
お散歩のときは、2人をベビーカーに乗せたり、片方をおんぶやだっこして1人用のベビーカーで出かけるのもいいでしょう。ベビーカーは多胎児専用のものがありますので必要に応じて検討しましょう。

 

赤ちゃん時代は2人(3人)同時に泣かれたりぐずったりされることも多く、苦労もつきないと思いますが、「泣いてもすぐに抱っこしてあげられない」などと自分を責めないで。お昼寝のペースが定まってきたら、散歩に行く時間を決めてたっぷり外で遊ばせて親子でストレスを発散しましょう。家で落ち着いて遊んでいる時や寝ている時間に読書など自分の好きなことを楽しむ時間を少しでもつくるなど、ママ自身がリフレッシュできる方法をいくつかもつようにしましょう。

読者モデル/井岡 紗和ちゃん&海紗ちゃん(生後6カ月当時) イラスト/サカモトアキコ 取材・文/長島ともこ

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