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予防接種を正しく受けよう!

予防接種を正しく受けよう!

水痘(みずぼうそう)のワクチンが、2014年より定期接種に加わりました。みずぼうそうの病気と予防接種全般に関して、小児科医の菅谷明則先生に教えていただきました。

菅谷明則先生
すがやこどもクリニック院長(東京都板橋区)。NPO法人「VPD を知って、子どもを守ろうの会」理事。 大学病院や都立病院での勤務の後、クリニックを開院。アレルギー疾患、感染症、予防接種などに詳しく、地域のママたちから信頼を寄せられている。「安易に薬を使わず、治療の前に診断を正しくしっかりすること」がモットー。

感染力が非常に強い
水痘帯状疱疹しんウイルス

みずぼうそうは、「水痘帯状疱疹(すいとうたいじょうほうしん)ウイルス」に感染してかかる病気。初めて感染すると、約2週間の潜伏期間の後、赤くて小さな発疹が顔や首、頭皮、からだに出始め、半日で腕や足など全身に広がります。早く出た発疹が水疱やかさぶたに変わり、いろいろな発疹が同時期に見られるのが特徴です。
 
発疹と共に、37~38度発熱することもあります。非常に感染力が強く、保育園や幼稚園などの集団生活で一人が発症すると、空気感染するために、一気に感染は広がります。医師の許可が出るまで登園禁止の感染症です。
 
ワクチンがない時代には、ほとんどの人は幼児期から学童期にかけて感染しました。一度かかると免疫が生涯保持されるため、通常は二度とかかりません。しかし、治った後もウイルスは体内に残り、神経節に隠れて潜伏し続けます。成人してから、免疫力が落ちた時などに、帯状疱疹を引き起こすこともあります。

 

重症化するケースもあるため
有効なワクチン接種で対策を

発疹の1~2日ほど前から、発疹がすべてかさぶたになるまでが、人にうつしてしまう時期です。この間は人との接触を避けることが必要です。

 

みずぼうそうは、比較的軽い病気だと思われがちですが、脳炎や肺炎、皮膚の細菌感染症などの合併症で重症化するケースがあり、命を落とす子どももいます。

先天性の免疫不全や基礎疾患のために免疫が低下する薬を飲んでいる人、アトピー性皮膚炎などがある子どもは、特に注意が必要となります。感染を防ぐためには、ワクチンが重要です。1回の接種では十分に免疫ができないため、2回の接種を受けるようにしましょう。

 

ワクチンの同時接種が効率的
病気のリスクから子どもを守ろう

表のように、ワクチンで防げる病気( VPD※)はたくさんあります。本人がかかることはもちろんですが、きょうだいや家族への感染、登園している園児などへの感染を防ぐために、ワクチン接種が有効です。

公費により無料で受けられる「定期接種」と、原則自己負担の「任意接種」がありますが、任意接種の病気が軽いわけではなく、病気にかかった時のリスクは同じ。どの予防接種も、子どもを守るために、受けさせた方が安心です。適切な時期に免疫をつけることが予防に繋がりますから、接種可能な月齢になったらすぐ受けておきましょう。

数種類のワクチンを一度に接種しても、子どもの体に負担はありません。何回にも分けて子どもに注射をするのは大変ですし、その都度病院へ連れて行くママやパパにも負担がかかります。すべてのワクチンは同時接種が可能なので、かかりつけ医と相談し、効率のいい接種スケジュールを組むようにしましょう。

※ VPD=Vaccine Preventable Disease

菅谷先生が教えます!

水痘(みずぼうそう)
ワクチン接種の
効果的な受け方

 

確実に免疫をつけるには2回接種を!

水痘(みずぼうそう)ワクチンは、副作用がほとんどない安全性の高いワクチン。1回の接種では免疫が弱く、集団生活の中で流行すると、接種を1回受けている人の約半数が感染してしまうことがあります。効果を確実にするには2回を受けましょう。1回目の接種後、約3カ月あければ2回目の接種を受けることができるので、かかる前に確実に接種を済ませるようにしましょう。
 
ワクチン接種を受けてもまれに感染することがありますが、その場合、発疹が少なく、水疱の跡が残りにくいなど、症状が非常に軽く済みます。

 

1歳になったら早めに同時接種を!

ワクチン接種は1歳の誕生日から受けられます。1歳になったらすぐに、MRワクチン、おたふくかぜワクチンと同時接種で受けましょう。

 

2015年3月末までの移行措置をチェック!
2015年3月末までは、現在3〜4歳の子どもも1回目に限り、定期接種として接種できます。ただし、みずぼうそうにかかったことがある子ども、すでにワクチンを受けたことがある子どもは、接種の対象外です。自己負担になりますが、より確実な予防のために必ず2回受けるようにしましょう。

 

ママは次の妊娠をする前にワクチン接種を!

妊娠中は通常よりも免疫が落ちているため、病気にかからないよう注意が必要です。妊娠初期(20週まで)にみずぼうそうにかかってしまうと、流産の危険性が高くなり、中期以降にかかるとお腹の赤ちゃんに先天性水痘症候群が出る場合があります。また、自身が肺炎などで重症化することも…。
 
さらにリスクが大きいのは、出産前後での感染。出産の5日前から出産2日後の間にかかってしまうと、母体免疫のつかない状態で赤ちゃんにうつしてしまい、深刻な事態に陥ることがあります。
 
みずぼうそうの既往がない人は、妊娠前に予防接種を済ませておくことが重要です。ウイルスを家庭に持ち込まないために、パートナーも必ずワクチン接種を受けましょう。

 

予防接種スケジュールはスマホで管理!

「予防接種スケジューラー」
(無料アプリ)

月別に接種可能なワクチンの表示、病気の解説など、機能が満載で、予防接種の受け忘れがなくなります。2人以上の子どもがいる場合も、接種スケジュールを個別に管理できます。

 

http://www.know-vpd.jp/vc_scheduler_sp/index.htm

 

 

※この記事は2014年に取材、掲載されたものです。 
予防接種・ワクチンに関する最新の情報は http://www.know-vpd.jp/ でご確認ください。 

 

>>「感染症予防」記事一覧へ

イラスト/サカモトアキコ 取材・文/中野洋子

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