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寝る時間が遅いのはいけないの?睡眠不足が赤ちゃんに与える影響は? 乳幼児の睡眠について、知っておいてほしいこと

寝る時間が遅いのはいけないの?睡眠不足が赤ちゃんに与える影響は?

乳幼児の睡眠について、知っておいてほしいこと

夜、なかなか寝ない。夜泣きをする、昼寝をしない……。子どもたちの眠りについて悩むパパやママが増えています。早寝早起きが大事だとわかってはいても、でもなかなかできないという声をよく聞きます。小児科医で「子どもの早起きをすすめる会」の発起人である星野恭子先生に、お話しを伺いました。

星野恭子先生
南和歌山医療センター小児科・小児神経科勤務。医学博士。子どもの「眠らない」「眠れない」状況に危機感を抱き、子ども達の生活リズムや心身の発達について全国にて啓発活動を行う。

赤ちゃんの睡眠リズムは、3~4カ月ごろから整ってくる

妊娠中、ママのおなかの中にいた赤ちゃんは、生まれてきてから初めて太陽の光を浴びて、地球のリズムを体験します。人間は、生まれつき、夜に寝て昼間起きるという遺伝子の仕組みを持っていますが、生まれてすぐに24時間の睡眠リズムにはなりません。2~3カ月かけてゆっくりと、昼間起きている地球のリズムに適応していきます。

24時間のリズムを作っていくのが、「太陽の光」と「昼間の刺激」です。赤ちゃんには、睡眠のリズムをしっかり教えてあげる必要があり、それを教えてあげるのはパパ・ママの役目です。

赤ちゃんは、地球のリズムになじむのに、だいぶ時間がかかります。最初の1~2カ月は、3時間おきに寝たり起きたり、寝ていたい時に寝て、起きたい時に起きるの繰り返し。3~4カ月を過ぎたころにやっと、母乳やミルクの間隔も開き、夜もある程度まとまって眠るリズムがついてきます。昼夜区別がなく、ママが眠くてつらい生活も少し落ち着くでしょう。

親が早寝早起きをしている赤ちゃんの方が、早く早起きのリズムがつくというデータがあります。ママは、産後で大変な時期ですが、早いうちに自分自身が早寝早起きのリズムを整えると、ママにとっても赤ちゃんにとってもラクになると言えるでしょう。


 

幼児期の眠りのリズムを作るポイント

1.朝起こしたら、カーテンを開けて、朝日を浴びる。
2.朝ごはんをしっかり食べさせる。
3.日中は、外や集団でしっかり遊ぶ。
4.お昼寝は長時間、夕方まで寝かせない。1時間半程度で起こす。
5.夜テレビを見るときは、時間を決めて。
6.夜9時頃までには寝かせられるように、その前から眠りにつく準備を。

乳幼児期の早寝早起きと脳の発達について

赤ちゃんの早寝早起きはそう簡単には身に付きません。赤ちゃんは地球のリズムに合わせていこうとしていますが、同時に脳も体もグングン発達していきます。特に脳の発達が目覚ましい時期。首も座らなかった赤ちゃんが、一年もすれば歩き、言葉がわかるようになるのですから。こんなに目覚ましく発達している脳は、昼間の刺激をどんどん吸収していますが、実は、眠っている間も、睡眠の質が発達しているのです。
 
赤ちゃんの睡眠リズムは、脳の発達に関連する脳神経と、血圧や心拍などを調整する自律神経系の正常な発達に必要です。2000年に夜22以降に眠る乳幼児の割合は6割を超えていましたが、その後、文部科学省を中心とした「早寝早起き朝ごはん」の取り組みの成果もあり、2010年には約3割となりました。それでもまだ3割の子どもたちが夜更かしです。睡眠不足の1歳の赤ちゃんは、指さしや喃語が少ない、5歳児は三角形が書けなかったり、社会性・情緒の問題が出てくるなどの健康被害も報告されています。

夜泣きがあっても、赤ちゃんのリズムがずれていても、生後3カ月を過ぎたら、ママがまず早寝早起きのリズムを作っていきましょう。そして、そのリズムに赤ちゃんを合わせてあげましょう。そのためには、夜のテレビやネットやスマホは要注意です。これを機に、パパの生活リズムも見直し、一緒に睡眠について考えられるといいですね。
 
寝る時間に、テレビをつけて、照明がこうこうと明るければ、子どももなかなか眠りにつけません。寝る前に静かに絵本を読むなど、眠りに入りやすいような環境作りを心がけましょう。
 
早寝早起きのリズムは、一生の宝物。大人の生活を工夫して、子どもたちの早寝早起き習慣を作ってあげてくださいね。

イラスト/サカモトアキコ 取材・文/椹寛子

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