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子どもの苦手な食べ物をなくすには

子どもの苦手な食べ物をなくすには

子どもの好き嫌いって、どうして起こるのでしょうか?そもそも好き嫌いがあってはいけないのでしょうか。管理栄養士の太田百合子先生に教えていただきました。

太田百合子先生
東洋大学、東京家政学院大学非常勤講師。指導者や保護者向け講習会講師、NHK子育て番組出演や育児雑誌などの監修を務めている。主な役職は、日本小児保健協会栄養委員会、日本小児保健協会学校保健委員会、東京都小児保健協会理事、日本食育学会代議員など。

 

初めて触れる味への防衛本能が「嫌いなもの」

幼児には、なぜ嫌いなものが多いのかというと、それは一種の防衛本能。苦みやえぐみは自然界で毒である場合もあり、野性的な感覚で、食べるのを避けたがるという反応になるわけです。また、新しい食材は、慣れないから怖いものと認識します。この時期の「嫌い」は、経験がないのでなじめないということになります。

 

 

嫌いな食材も体験して慣れていく

1~2歳児の好き嫌いは、奥歯の本数と大きく関係があります。野菜は食物繊維が多いので、噛みにくかったり、すりつぶしにくかったり。特に葉物はペラペラして食べにくかったり、トマトは皮が口に残ったり……。この苦手な食感や味は、調理法を工夫することや体験を通して克服していくと食べられるようになっていきます。
 
「食べないから作らない」のではなく、「食べやすいように作る」ことが大切です。また、たとえばニンジンが嫌いなら、細かく刻んだり、すり下ろしたりしてわからなくするのではなく、ニンジンとわかって食べることが大事です。大人用より軟らかく煮たり、切り方を工夫したり苦みやえぐみを和らげるよう、カレーパウダー、ケチャップ、バター、しょう油などの調味料を使う、たんぱく質と一緒に調理するなど工夫してみましょう。このように体験を積み重ねることが大切です。

 

一緒の食事で食べる楽しさを伝える

好き嫌いがあるために、日々の栄養は多少偏りがあっても、1週間や1カ月単位で見ると、ちゃんと栄養がとれていることがほとんどです。日本の食材は豊か。生野菜や肉、魚、山菜、海藻などまで、世界的に見ても、たくさんの食材を食べている国ですから、子どもがなじむまでには、時間がかかるのです。
 
「食べてくれない」場合に多いのが、子どもが1人で食べているケース。1人で食べていては、食べる楽しさもわかりません。大人と一緒に食卓を囲んで、「これおいしいね」と言いながら食べることで、食べたい意欲が生まれてきます。
 
嫌いな食材を無理やり口に入れるのは、逆効果。口を開きたくなくなります。それよりもスーパーで「どっちがいいかな?」と選ばせたり、食事を作るときに、野菜をちぎってもらうなど子どもにも参加させることで、食べ物に親しみがわいてきます。自分が関われば少しでも、苦手食材にチャレンジしてみようという気持ちになるでしょう。
 
食事の前にはおなかをすかせていることも大切なポイント。栄養の偏りが気になると、ついだらだらと食べ物を与えがち。食べられなかったら、また違う味付けにしたり、調理方法を根気よく工夫してみましょう。食べられるようになるのを、無理強いしないで待つこと。見守って待って、食べられたらほめると、子どもにも自信がつきます。そんな積み重ねで、子どもが苦手な食材を克服できるようにサポートしていきましょう。

嫌いな食べ物を克服

同じテーブルで
親がおいしそうに食べる様子を見せよう!

 

子ども用のラックに座っていては、親が食べている様子が見えません。おいしそうに食べる様子を見ることで、食べたい気持ちがわいてきます。

 

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イラスト/サカモトアキコ 取材・文/高祖常子

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