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3.11を忘れない 親子でできる震災対策!

日頃の備えと心構えが身を守る

3.11を忘れない 親子でできる震災対策!

東日本大震災から1年を迎えたこの時期、 改めて『我が家の震災対策』を見直しておきたいもの。災害から幼い命を守るのは、ママやパパの冷静な判断と行動です。日頃からどのような備えと心構えをしておくと、万一の時、役に立つのでしょう。2011年、被災地で妊産婦支援のボランティア活動をされた、産婦人科医の吉田穂波先生にお話を伺いました。

吉田穂波先生
産婦人科医。ハーバード公衆衛生大学院リサーチフェロー。東日本大震災医療復興プロジェクトにボランティア参加。被災地の周産期医療の向上に努めるべく、現地医師コーディネーターを務め、活動の様子を報告。ドイツ、日本、アメリカで出産を経験、7歳を筆頭とする4人の女の子のママ。吉田先生の被災地レポート http://www.blog.crn.or.jp/lab/06/01/

家族や友人との連絡手段、複数の手段を確保しよう

もしもの時に備え、水や非常食、持出し袋を用意するなど、対策をしている家庭は多いでしょう。子どものいるお宅は、安全対策が欠かせません。転倒防止のためテレビや家具を固定したり、高いところに物を置かないことは基本。食器棚にガラス飛散防止フィルムを貼ったり、子どもが遊ぶ近くに割れやすいものを置かないよう注意し、揺れた時に親子で身を守れる家の中の避難場所(テーブル下など)を決めておきましょう。
 

さらに、人とのつながりや情報のラインが切れないための対策も重要です。私は2011年、何度か被災地を訪れましたが、避難所で出会ったママたちに被災直後、一番困ったことを伺うと、多くの方が「情報不足」をあげていました。

 

携帯電話がかからず家族と連絡が取れない、ラジオもテレビもなくて情報が得られないという状況下で、不安やストレスが増大してしまいます。

 

必ずしも家族が一緒に被災するとは限りません。携帯が通じない場合はどんな手段で安否確認をするか、家が被害にあったらどこに避難するかなど、家族で話し合って決めておきましょう。携帯電話が使えれば、回線がパンク状態になっても、インターネット回線を介したツイッターやスカイプは使えます。オンタイムのニュースや支援情報を得る手段としても、ツイッターは便利。ITに苦手意識を持たず、防災対策として始めてみるといいでしょう。ラジオは手動充電できるものを用意しておくと安心です。

 

もし子どもが園や学校に行っている間に災害が起きたら、園や学校はどこに避難するのか、親がすぐ迎えに行けない場合はどうするかなど、確認したり家族で話し合っておきましょう。携帯電話の充電が切れるとデータを見ることができません。家族や、園、学校、自治体、病院など必要な電話番号を手帳にリストアップしておくといいでしょう。

子どもを守ることが最優先。より安全な場所へ避難を

赤ちゃんや幼い子どもは、大人以上に栄養や水分が必要です。ストレスにも弱いため、いち早く快適で安全な場所を確保しなければなりません。数日分の食料の備蓄を基本に、震災時には親が自分の身を犠牲にせず、まずは生き延びること。親として命がけで子どもを守るという意識を強く持ち、遠慮せず助けを求めたり、動けるなら自主的に、安全で安心できる場所へ避難することが大切です。
 
水分や栄養として、どんな状況下でもすぐに与えられる母乳は、赤ちゃんにとって一番の命綱になります。授乳中のママは、可能なら母乳育児を続けましょう。

 

直接被害に遭わなくても、メディアから流れてくる情報で、不安や恐れが大きくなりがちです。子どもはママの感情を敏感に感じ取るもの。

 

そんな時こそ、ママは正直に向き合いましょう。「大丈夫」と虚勢を張るより、「ママも不安なんだけど、ちゃんと○○ちゃんを守るからね」と本音で伝える方が、子どもは安心します。

 

普段していないことは、災害が起こった時にいきなりできるものではありません。大きな子なら子どもに親の携帯番号を覚えさせておいたり、ママ友同士で携帯の連絡先を交換しておきましょう。また、避難経路を親子で歩くなどの経験も大切です。ご近所の方や先輩ママ、お年寄りと交流を心がけ、「困った時はお互い様」と言いあえる関係を築いておきましょう。

震災対策は日頃の準備から

家族で話し合っておこう! 確認しておこう!

 

家族が別々の場所で被災した際の連絡方法

携帯電話、携帯メール、災害用伝言ダイアル、ツイッター(簡易型ミニブログ)、スカイプ(ネット回線を利用した通話)、実家や親戚の電話連絡(※)など ※被災地の電話回線が混乱しても、遠方には通じるケースが多い。遠くの実家や親戚などに電話連絡を入れて、家族の安否確認を。

 

連絡がつかない場合の集合場所

子どもと地域の避難場所を確認。避難経路を歩き、途中危ない場所がないかチェック。

 

「災害用伝言ダイヤル」の利用

通話規制された時でも利用できるのが「災害用伝言ダイヤル171」。登録できるのは固定電話(自宅など)のみで、録音と再生は携帯やIP電話からも可能。利用期限は2日間。

 

<利用法>
録音するとき~「171」→「1」→「被災者の電話番号(固定電話を登録)」をダイヤル。伝言を録音する(メッセージは30秒まで)

 

再生するとき~「171」→「2」→「被災者の電話番号」をダイヤル。伝言が再生される。

※携帯電話で利用できる「災害用伝言板」。NTTは「iモード」、KDDIは「E Zweb」、ソフトバンクは「Yahoo!ケータイ」から接続可能。iphoneはサービス接続専用のアプリがある。

大事なデータは複数箇所に保存を!

 

被災した際、保険証の現物がなくてもコピーや番号がわかれば大丈夫。母子手帳の記録や、予防接種の接種歴などは、ページを携帯写真に撮り、無料の「ウェブアルバム」などにもデータをアップして。制限をかければ、特定の人だけが見られる。実家や親戚に母子手帳のコピーを送り、保管してもらう方法も(半年や1年ごとに更新を)。PCに詳しい人は、クラウドにデータの保存を。

 

◎保険証のコピー
◎母子手帳のページのコピー

子どもの健康状態(体重、出生時の異常の有無、受けた予防接種と回数、アレルギーの有無など)ママの健康状態(普段の血圧、手術歴、入院歴、内服薬、アレルギーの有無など)

「連絡先リスト」を用意しよう!

 

お世話になっているかかりつけの病院や先生、子どもが通う園や学校の電話番号と住所を携帯に登録するほか、紙にリストアップしておこう。

 

◎かかりつけ医の電話&住所
◎園や学校の電話番号&住所
◎役所や保健所の電話番号&住所
◎顔なじみのママ友パパ友の電話&メール など

グラッときた時の行動 シミュレーション

グラッときた時の行動 シミュレーション
いつ何時やってくるかわからない地震、昼間パパがいないことを前提に、子どもと一緒にどう行動すべきか、シミュレーションしておきましょう。

◎地震が起きる前に

<部屋>
倒れてくるものがないよう室内の家具を固定し、より安全な環境に。緊急時も冷静に行動できます。

<心構え>
「しゃがんで、手で頭を守る」体勢を子どもに教え、練習しておこう。よく出かける公園や児童館などでも、避難ルートのチェックを。

◎地震が起こったそのとき

家の中にいて揺れたら、頭を守り身を低くして、テーブルの下などに素早く移動。

 

◎地震がおさまったら

周囲が安全かどうか確認してから動く。窓やドアを開けて出口を確保。ラジオなどで情報を確認し、避難するかどうかを判断。

 

困った時、こんな対応で乗り切ろう!

母乳が出なくなってしまったら

不安やストレスで母乳が出にくくなっても、吸ってもらうと分泌が促されるもの。粉ミルクに安易に切り替えず、根気よく与え続けて。不安を感じたら、赤ちゃんの笑顔を抱きしめ、ママ自身がまずはリラックス。

ラ・レーチェ・リーグ日本
http://www.llljapan.org/

 

紙おむつがなかったら

身近にあるレジ袋+タオルで対応を。

  1. レジ袋の持ち手上と両側面をハサミで切り、平らに広げる。
  2. 中央にタオルを敷き、赤ちゃんのお尻にあてる。
  3. 両腰の位置で持ち手を結ぶ。

 

子どもにアレルギーがあるとき

緊急時にアレルギー対応をしてもらうために、ママの方から積極的に働きかけ、自治体の防災課や児童館などとも事前にパイプを作っておくことが大切。 かかりつけの病院や先生の連絡先、治療に使用している薬、食べられないものなど、チェックリストを記録しておこう。

 

>>「事故から子どもを守る知識と準備」記事一覧へ

イラスト/サカモトアキコ 取材・文/中野洋子

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