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子宮の病気について知ろう

定期健診が大切!

子宮の病気について知ろう

胎児を守り育む子宮は、赤ちゃんにも、ママにもかけがえのない大切な臓器。
子宮の病気にはどんなものがあり、普段からどんなことに気をつけたらいいのでしょうか。産婦人科医の竹内正人先生にお話を伺いました。

竹内正人先生
東峯ヒューマナイズドケアセンター代表、東峯婦人クリニック副院長。行動派産科医として、日々お産にかかわりながら、より優しい「生まれる」「生きる」をめざし、国・地域・医療の枠をこえたさまざまな取り組みを展開している。子宮をイメージしたキャラクター『しきゅうちゃん』の産みの親でもある。
http://www.takeuchimasato.com/

誰でもかかる可能性がある女性特有の子宮の病気

子宮の病気は、大きく分けて炎症性のものと腫瘍によるものがあります。炎症は、細菌やウイルスが、外から膣を通って上に向かって感染していきます。子宮頚管、子宮内膜へと進み、放っておくと、卵管から骨盤や腹膜にまで広がることもあります。

 

腫瘍によるものは筋腫やがんです。子宮筋腫は子宮の筋肉にできる良性の腫瘍で、成人女性の2割は持っているといわれる一般的な病気。

 

閉経後に自然に小さくなりますし、特に症状がなければ、放っておいても大丈夫です。

 

子宮がんには、入口(頚部)にできる頚がんと、内膜にできる体がんの2種類があります。ほかのがんと同様に、放置すると全身に転移して命に関わります。子宮体がんは、閉経前後以降の50~60代に多いものですが、子宮頚がんは、性経験がある女性全てに可能性があり、近年、若年世代でかかる人が増えています。

知らぬ間に悪化することも 子宮のSOSを見逃さないで

30~40代の女性に多いのは、子宮内膜症と子宮筋腫です。
 
子宮の内壁を覆う膜は、女性ホルモンの作用によって、増殖と剥離を繰り返しています。この子宮内膜が子宮以外のところに発生して増殖するのが子宮内膜症です。はじめのうちは自覚症状がありませんが、悪化すると月経痛がひどくなったり、出血量が増えたり、生理が長引くといった症状が出てきます。さらに進むと、生理の時以外や性交時に痛みを感じることも。また、不妊症の原因にもなります。

 

子宮筋腫も、小さいうちは自覚症状がありません。しかし、進行すると、過多月経や不正出血、生理期間が長引く、レバー状のかたまりが出るなどの症状が現れます。また、月経困難症や、出血量の増加による貧血やめまいが起こることもあります。

 

規則正しい生活&検診で病気のリスクダウンを!

子宮の病気は早めの発見と治療が重要です。産後はママとして忙しい時期でもありますが、月経時に出血が多い、いつもより痛みが激しいなど、少しでも異常を感じたら病院へ行きましょう。
 
昔に比べ、妊娠の機会の減少や出産の高齢化、栄養状態が良くなったことで、子宮を含む婦人系の病気が増加傾向にあります。特に子宮内膜症の増加は顕著で、また、子宮頚がんは若年層に多くなっています。子宮の健康のためにも、規則正しい生活と、バランスのよい食事、適度な運動を心がけましょう。
 
そして、最も大切なのは検診です。子宮の病気は自覚症状が出にくく、出た時には、かなり進行していることも多いのです。結婚、妊娠・出産を機に、少なくても2年に1回は、自分のため、そして子どもや家族のために健診を受けましょう。

子宮頚がんは、ワクチン+ 検診で予防

子宮頚がんの原因のほとんどは、性交渉によって感染するパピローマウイルス(HPV)。HPV の種類は非常に多く、その中の一部である子宮頚がんを引き起こすタイプに効果的なのが、子宮頚がんワクチン。
HPV に感染しても、ほとんどは子宮頚がんになりませんが、性交渉の経験前に接種することで、より予防が期待できます。

 

しかし、ワクチン接種だけで、子宮頚がんを100%予防できるわけではありません。定期的に健診を受け、早めの発見と治療が大切です。

 

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イラスト/犬塚円香 取材・文/西山美和

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