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災害から子どもを守る情報収集と親の心構え

情報に惑わされない!安心できる準備や対策を!

災害から子どもを守る情報収集と親の心構え

無駄をそぎ落とし 生活を見直してみよう

今回の災害で、もう一つ見えたものがあります。節電・節約に取り組んだことで、「煌こう々こうと輝いていた街の照明は、今ぐらいで十分」「便利すぎる暮らしが、少し不便になっても困らない」「節電を機に、早寝早起きになった」……など、それぞれ新しい発見があったのではないでしょうか。
 
確かに受けた傷は大きいものですが、そこから得たものもあるはずです。どんな時も臨機応変に“その時できる最善”の行動で、プラスに転じられるようなポジティブな考え方ができるようになるといいですね。

 

その気持ちこそが、本当の意味での“災害から子どもを守るための心構え”なのだと思います。不安なことばかりではなく、これを機に生活を見直し、こんなプラスなことができるようになったということをぜひ見つけてみてくださいね。

 

もし、ライフラインが止まったら? どんな備えが必要か、シミュレーションしてみよう!

災害が起きたとき、「水、電気、ガスが止まったら?」「ほかには、どんなことが考えられるかな?」と、いろいろシミュレーションをして備えについて考えてみましょう。情報源となるテレビも電気が使えなければNGです。電池式ラジオを準備したり、電池のいらない自家発電式ラジオや懐中電灯もあります。

 

キッチン

コンロのガスや電気がストップ?

カセットコンロ&ボンベを用意しておけば、いざという時も調理が可能に。火を通さずに食べられる非常食の準備も。

 

冷蔵庫がストップしたら?

飲用水で作った氷を冷蔵庫に入れておけば、数時間は冷蔵庫が冷えた状態に。溶けた氷水も活用できます。冷気を逃さないビニールカーテンを取り付けるなどの工夫も。

キッチン

トイレは流れる?

水が出ないと流せないので、日頃から使い終わったお風呂の残り湯を流さずにバスタブにためておく方法も。消費期限切れのペットボトル水は、飲用以外の用途での利用を。

 

キッチン

ガスのお風呂は大丈夫?

電気が使えないとお湯が出ないものもあります。水を使わないタイプのシャンプーもあり、ウエットティッシュなどで体を拭くだけでもすっきりします。

 

乳幼児のための防災アイテム

免疫力の弱い乳幼児のいる家庭には、食事や衛生面に配慮した防災アイテムが必要です。子どもの成長とともに、必要なアイテムも異なるので、こまめに内容確認しましょう。

 

母乳・ミルク

災害時ならなおさら、親子ともに肌と肌のふれあえる母乳の役割は大きいものです。ストレスで一時的に出にくくなることもありますが、多くの場合、乳房を吸わせ続けることによって回復します。ミルクの場合は、衛生面への配慮が不可欠。人工乳首を清潔に保つのが難しい環境では、使い捨てできる紙コップなどで少しずつ与える方法があります※。

 

離乳食

月齢によって、与えられる離乳食は異なりますから、こまめなチェックが必要です。缶入りマフィンタイプのものなら、幅広い月齢に対応し、スプーンなども不要なので便利です。

 

おんぶひも

避難時は、両手の使えるおんぶひもが役立ちます。歩けるようになった幼児でも、手をつないで非難するのははぐれてしまう恐れがあるので、できるかぎり、おんぶひもに背負って非難するのが理想です。

 

おむつ

エチケットとして、ゴミ袋や消臭剤も一緒に用意しておきましょう。おむつは、万が一負傷したときに傷口を押さえて、包帯として代用することもできます。

 

ウエットティッシュ

雑菌に弱い乳幼児の必須防災アイテムです。多めに防災袋に入れておきましょう。手・口拭き、お風呂に入れないときの体拭きなど、さまざまなシーンで使えます。

 

※紙コップでの授乳法は、母乳育児団体連絡協議会などが情報提供しています。 http://jalc-net.jp/hisai_forbaby.pdf

>>「事故から子どもを守る知識と準備」記事一覧へ

イラスト/犬塚円香 取材・文/山田治奈

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