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入園前後の子どもの健康と病気予防

入園後の肺炎球菌、インフルエンザ菌の保菌率は8割にも!

入園前後の子どもの健康と病気予防

新入園児を持つママやパパは、入園準備に忙しいことでしょう。実際に集団生活が始まり、たくさんの園児と過ごすようになる入園後には、感染症にかかる子どもも少なくありません。小児科医の和田紀之先生に、子どもの健康と病気予防についてお話を伺いました。

 

 

 

和田紀之先生

和田小児科医院 院長 東京小児科医会 理事
日本保育園保健協議会 理事

予防接種はかかりつけのお医者さんに!

予防接種をいろいろな医療機関で受けさせるママもたまにいますが、予防接種前後のお子さんの健康状態を把握しておくことがとても大切です。できるだけ、お子さんの状態や接種履歴がわかっている、かかりつけのお医者さんで接種することをおすすめします。

 

園生活が始まると熱を出しやすくなる

それまでは、家族と健康に過ごす時間が多かった子どもも、保育園や幼稚園に入園したとたん、鼻水や咳をするなどの症状が現れやすくなります。それはたくさんの子供たちとの集団生活によって、細菌やウイルスに触れる機会が多くなることが原因です。

 

 

集団生活後に保菌している子どもが増える

右上の円グラフのように、入園したときには菌を持っていなかったのに、半年の間に8割の子どもが肺炎球菌・インフルエンザ菌(ヒブを含む)を保菌することが調査で示されています。
 
肺炎球菌、インフルエンザ菌b型(ヒブ) [ヘモフィルス・インフルエンザ菌b型]は、ともに重い感染症の原因になり得る細菌です。とくに、これらの細菌が、脳や脊髄(せきずい)を包む髄膜(ずいまく)の奥まで入り込むと、細菌性髄膜炎を引き起こすことがあり、この場合後遺症を残したり、命を損なうこともあります。
 
折れ線グラフは、肺炎球菌による重い病気( 細菌性髄膜炎や菌血症)の月別の発症数をみたものですが、これらの病気のピークが集団生活をはじめた直後にあることは、一目瞭然かと思います。

 

※1第23回日本小児科医会総会和田紀之先生発表データより作成:東京小児科医会サーベイランス2011/日本小児科医2012より作図
※2 厚生労働科学研究費補助金平成23年度総括・分担研究報告書 新しく開発されたHib、肺炎球菌、ロタウイルス、HIV等の各ワクチンの有効性、安全性並びにその投与方法に関する基礎的・臨床的研究「小児細菌性髄膜炎および全身性感染症調査」に関する研究(全国調査結果)

 

 

手洗いうがいとともにワクチンによる予防が大切

感染症を予防するためには、家庭でも園生活の中でも、手洗いうがいの習慣はとても大切です。2歳くらいになれば、親や保育者が手を添えてあげたり、アドバイスすると、自分でできるようになっていきます。そして、規則正しい生活を送り、よく食べること、しっかり眠ること、日ごろの健康管理をすることは、基礎体力をつけ、病気に強い体をつくるうえで非常に重要です。しかしながら、やはりそれだけでは細菌やウイルスによる感染を完全に防ぐことはできないため、ワクチンがある感染症についてはワクチン接種による予防が重要です。

 

 

入園準備にワクチンチェックを

命にかかわる病気や、重い後遺症を残さないために、細菌やウイルスによる感染症を予防するワクチンがあります。子ども自身の健康や将来を守るためにも、また、きょうだいや、他の子にうつさないためにも、ワクチン接種をきちんと受けておくことが大切です。
 
入園準備に、園児服やカバン、通園靴などをそろえるときにぜひ、打ち忘れや打ちもらしたワクチンがないか、もう一度きちんとチェックしておきましょう。

 

教えて!和田先生 予防接種Q&A

Q病気にかかった方が免疫がつくのではありませんか?

Q病気によっては命を落としたり思い後遺症になる場合もあります。

病気にかかると、きょうだいや、ほかの園児などにも移してしまう危険性があります。また、予防接種がある病気は、命を落としたり後遺症が心配なものもありますから、ワクチン接種によって、より安全に免疫をつけておきましょう。

Q複数回接種するワクチンはすべての回数を打たなければいけないのですか?

Qはい、決められた時期と回数を守ってきちんと接種することが重要です。

たとえば4回接種のワクチンは4回接種してこそ免疫的には意味があります。2回、3回済んでいるからいいかな?と思いがちですが、全部の回数を接種してください。

Qもし接種のタイミングを逃してしまった場合はどうすればいいですか?

Q期間を過ぎても接種できるワクチンもあります。早めにかかりつけ医に相談ください。

予防接種は、それぞれ接種間隔や、受け終わりの年齢の目安がありますが、タイミングを逃してしまった場合でも打てるワクチンがあります。無料で受けられる定期接種も、期間を過ぎても対応してくれる自治体もありますから、必要な回数が終わっていない場合は、かかりつけの先生に相談しましょう。

Q任意接種のワクチンも必要ですか?

Q定期接種と任意接種で、病気の重さには違いはありません。

定期接種、任意接種という区別は制度上の問題であって、さまざまな病気を見てきた小児科医の私からみると、病気の重さに違いがあるわけではありません。稀にですが水ぼうそうでも重い脳症にかかることもあります。また、おたふくかぜで片方の耳が難聴になってしまうことがあります。定期、任意にかかわらずワクチンがある感染症はワクチンの接種を済ませることが大切です。

Q入園準備のワクチンチェックで気をつけるポイントはありますか?

Q集団生活を始める前に打ち忘れや打ちもらしがないかを確認することが大切です。予防の範囲が広がる新しいワクチンも出ています。

保育園や幼稚園の集団生活が始まる前にお子さんの年齢に応じたワクチン接種がすんでいるか確認してみて下さい。小児用肺炎球菌ワクチンは2013年11月から予防の範囲が広がる新しいワクチンに切り替わっています。接種スケジュール等に関してはかかりつけ医に相談してくださいね。

ファイザー株式会社

子どもと肺炎球菌.jp http://haienkyukin.jp/

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