あなたの心と体が「限界」を知らせているのかも

まず知ってほしいのは、我が子をかわいいと思えないのは、あなた自身のエネルギーが完全に切れてしまっているサインかもしれないということです。
乳幼児の子育ては、24時間365日休みがありません。夜泣きによる睡眠不足、思い通りに進まない家事、泣き叫ぶ子どもへの対応など、親の心と体には想像以上の負担がかかり続けています。
人間は、自分自身の命や健康が脅かされるほどの極限状態(=寝不足や疲労)になると、他者を思いやったり、可愛いと感じたりする心の余裕が失われるようにできています。脳が防衛モードに入っているのです。
つまり、「かわいいと思えない」のは、子どもへの拒絶ではなく、「これ以上は無理」という、あなた自身の心と体からの悲鳴なのです。

「理想の母親像」に縛られていませんか

真面目でがんばり屋な人ほど、「良い母親でいなければならない」という思い込みに苦しめられやすい傾向があります。
「いつも笑顔で優しく接しなければいけない」「子どもを最優先にしなければいけない」といった高い理想を持っていると、それができなかった時に自分を責めてしまいます。そして、自分の思い通りにならない子どもに対して、無意識にイライラや拒絶感を抱いてしまうのです。
子育ては、人育て。きれいごとだけでは回りません。泥臭く、理不尽で、感情をかき乱されることの連続です。自分の理想通りにできないからといって、あなたが責められる理由はどこにもありません。

まずは「自分」を一番に労わりましょう

もし今、子どもをかわいいと思えなくて苦しいなら、次のことを試してみましょう。
自分を責めるのをやめる:まずは「そう思うくらい、今の私は疲れているんだな」と、自分の状態をそのまま受け入れてあげてください。
物理的に距離を置く:可能であれば、パートナーや家族、一時保育などの外部サービスを頼り、数時間だけでも子どもと離れる時間を作りましょう。1人でお茶を飲む、ただ眠る、それだけで心に隙間が生まれます。
「お世話」ができている自分を褒める:可愛いと思えなくても、今日子どもにご飯を食べさせ、着替えをさせ、安全に過ごさせた。それだけで、あなたは十分に親としての役割を果たしています。感情がついていかなくても、行動できている自分を大いに褒めてください。

愛着やかわいいという感情は、親子の関わりの中でゆっくりと育まれていくものです。最初から愛情いっぱいに育てていると感じられなくても大丈夫です。まずは何よりも、がんばり続けているあなた自身の心と体を休めることを最優先にしてくださいね。