気質は生まれ持ったもので、ほとんど変わらないもの

 

そもそも気質とは生まれ持ったもの。気質を大きく変えることはできません。この気質をベースに家庭や周囲の環境で性格が作られていき、その人らしさであるパーソナリティができあがっていきます。

つまり性格やその人らしさというものは、環境で変わっていくものです。「若い時はとがっていたけれど、最近性格が丸くなってきたね」というようなことをいいますが、これはまさに周囲の環境や経験によって性格が変わってきたということでしょう。

一昔前は、同じものを一斉に見ている時代でした。SNSやインターネットなどありませんから、テレビや新聞から同じものを見たり情報を得ていました。しかし、今の時代は、流行りの番組やアーティストなどはいると思いますが、同時刻に日本中の人たちが同じものを見ているということは、ほぼないと言えるでしょう。

このような環境の中で、性格やパーソナリティは多様化しています。ただし、気質は先天的なもので大きく変わるものではありません。だからこそ、わが子の気質をしっかりと把握して、それを踏まえた関わり方をしていくことを心がけるといいでしょう。

他者と関わるDoingタイプと、一人遊びが好きなBeingタイプ

子どもの気質が分かりやすいのは、遊びの場面です。Beingタイプの子どもは、一人遊びが大好き。遊び込んでいるときには、声をかけても聞こえなかったりすることもあります。

Doingタイプの子は他者との関わりが大好きです。ほかの子と積極的に遊んだり、新しいことを発見したりします。

臨床心理学の研究では性格も多少これに紐づけられており、Beingタイプの子は自分基準や規則で判断します。自分の枠で考え、「こうなったのは相手のせいだ」と他者を攻撃することもあります。

Doingタイプの子は、判断の基準が他者や感情で考えるということです。他者や周囲との関係性で考え、「自分は相手に何か悪いことをしたか?」などと考えるのがこのタイプです。

つまり、自分を見つめながらじっくりと考えるのがBeingタイプで、他者と関わりながら考えをまとめていくのがDoingタイプです。

読者のみなさんにはちょっと先の話かもしれませんが、これは小中学校の不登校児への対応とも関連しています。

子どもが不登校などになった場合も、ただ学校を休ませるといった同じ対応をするのではなく、その子の気質に応じたかかわり方をすることが大切です。

たとえはBeingタイプの子だったら、彼らの内面の世界を共有するかかわりを。Doingタイプの子だったら外の世界との行動的なつながりを作るかかわりなどが良いでしょう。

Beingはネコ型、Doingは犬型。タイプによって関わり方を変えてみる

大切なのは、Doingタイプが積極的でよくて、Beingタイプは内にこもりやすいからよくない、ということではないということです。親としてももっと積極的に友だちと関わって欲しい、もっと落ち着いて遊んだり勉強して欲しいなどと、願い過ぎないことです。

理系の学生にはBeingタイプが多いように思いますが、小中学校では苦しかったけれど研究室に来て伸び伸びするというケースがよくあります。自分のペースで内省しながら研究を進められるからでしょう。

わかりやすく簡単に言えば、Beingはネコ型、Doingは犬型です。

Beingの子が一人遊びしていたら、じゃませずに見守っていればいいのです。または親も子どもの隣で並行して遊んでみます。これは同調行動=チューニングと言います。「ママはこうしてみたけど、どうかな?」と子どもに声をかけてみたり、「どうやってやるの?」と子どもに聞いて教えてもらうのもいいでしょう。

Doingの子は判断基準が外にありますから、「見て見て!」と声をかけてくることも多いでしょう。そんなときには手を止めて対応し、対話したり一緒に行動しましょう。

大切なのは、「このように動いて欲しい」と親の希望通りに動かせるのではなく、子どものタイプに合わせて関わることです。

しつけをするときも、ネコ型のBeingタイプの子には『どうしてそうしたの?』と聞いてみる、犬型のDoingタイプの子には『ほらほら、こうしてみると面白いよ』と行動させてみるといいでしょう。